Project/Area Number |
22K11658
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59030:Physical education, and physical and health education-related
|
Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
神尾 博代 東京都立大学, 人間健康科学研究科, 准教授 (30289970)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
|
Keywords | 骨盤底筋群 / 股関節周囲筋群 / 運動 / ウイメンズヘルス / 超音波画像 / 若年女性 |
Outline of Research at the Start |
骨盤底筋群トレーニングの作用機序は、骨盤底筋群の筋力強化により、腹圧時に骨盤底筋群を収縮させる強度と収縮のタイミングを向上させることである。しかし、健常若年成人女性でも、随意的に収縮ができないことが多くみられる。 本研究では、骨盤底筋群のトレーニング方法の一つとして、「骨盤底筋群の効率的な収縮方法」に着目し、骨盤底ケアプログラムを開発する。 若年成人女性を対象に、超音波診断装置を用いて、1.体幹に傾斜角度を加え骨盤底への骨盤内臓器の負荷を変化させることと、2.股関節周囲筋との同時収縮による影響を組みあわせることで、随意収縮を行いやすいトレーニング方法を検証し、骨盤底ケアプログラムを開発する。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、若年成人女性を対象に、股関節周囲筋群が骨盤底トレーニングに与える影響と骨盤底筋群の収縮感覚を得られやすい肢位を組み合わせた、最適なトレーニング方法を開発することである。そのために、骨盤底への骨盤内臓器の負荷量の決定方法と骨盤底筋の収縮の誘導しやすい股関節周囲筋の収縮力を検討することが必要である。 研究初年度は、これまで行ってきた研究結果の精査と文献による検討を中心に行い、測定方法を再検討することとした。文献検討は、PubMed, CINAHL with full text, 医中誌Web,を検索エンジンとした。キーワードは、「Pelvic floor muscle」AND「Hip adductor muscle」,「骨盤底筋」AND「股関節内転筋」AND「股関節周囲筋」、とし、2013-2023年の10年間で英語と日本語で書かれた論文を検索した。重複や症例報告を除き、股関節周囲筋と骨盤底筋の関係について書かれた論文は英語論文では21件、日本語論文では8件を抽出した。その中で股関節周囲筋と骨盤底筋の機能について書かれた論文は英語論文が3件、日本語論文は3件だった。医中誌では「大殿筋」、「骨盤底筋」のキーワードによる検索を実施し、1件を追加した。 抽出した文献7件の内訳は以下に示す。股関節内転・外転運動を最大努力で収縮すると骨盤底筋の運動を阻害する可能性があるとしたものが1件、骨盤底筋群単独のトレーニングよりも股関節周囲筋を同時に収縮したときに効果があるとしたものが5件、骨盤底筋の収縮下で股関節周囲筋群の筋力が増大傾向となったものが1件だった。 計測方法や運動の種類が異なっているが、骨盤底筋と股関節周囲筋は相互作用があることを確認することができた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の研究計画では、股関節周囲筋群の収縮力の検討およびギャッジアップ角度の検討を行うことも予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大以降、研究補助者を確保することが困難となったため文献検索・検討に時間を要した。これらの遅延から研究対象者の若年成人女性に対する公募ができず、当初の研究計画であった計測方法の検討の開始までにいたらなかった。
|
Strategy for Future Research Activity |
次年度は当初の計画よりも人件費に予算を多く割り当て、研究補助のアルバイトを募集する。研究補助者の採用と計測の環境が整い次第、計測対象者を募集し、計測プロトコルの設定および計測の実施を行う予定である。
|