Project/Area Number |
22K11705
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59040:Nutrition science and health science-related
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Research Institution | Kyushu Dental College |
Principal Investigator |
中道 敦子 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (20567341)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古株 彰一郎 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (30448899)
松原 琢磨 九州歯科大学, 歯学部, 准教授 (00423137)
辻澤 利行 九州歯科大学, 歯学部, 准教授 (60265006)
石川 由美 (星野由美) 大阪歯科大学, 医療保健学部, 准教授 (60457314)
本田 尚郁 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (10840085)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 体組成バランス / うま味感受性 / 筋肉量 / 体脂肪量 / 骨格筋量 / サルコペニア肥満 / 体脂肪率 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、サルコペニア肥満の体組成バランスの破綻と捉え、うま味感受性の関連について “骨格筋の減少と体脂肪の増加”の観点から、小児・成人・高齢者のライフステージ縦断的、多元的フェーズで実態を解明する。うま味受容体は口腔以外の組織にも発現し、最大のエネルギー代謝臓器である骨格筋にも多く発現する。基礎実験では,骨格筋だけにうま味受容体が存在しないマウスを作製し、骨格筋が担うエネルギー代謝を解析する。さらに、骨格筋内脂肪浸潤におけるうま味受容体の役割も検討する。これにより、うま味刺激によるサルコペニア肥満の予防と治療法、ひいては小児期から成人期・高齢期を見据えた保健指導の道筋を示す。
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Outline of Annual Research Achievements |
COVID-19パンデミック対策により、2022年度予定のライフステージを通したヒトへの調査1は実施できなかった。しかし、2021年度に実施した自立高齢者18名(男性10名、女性8名)へのグルタミン酸ナトリウム水和物による味覚感受性検査結果について、先行研究に基づく3.13mM(0.058%)を認知できた群・できなかった群(以下認知群・非認知群)で体組成を検討したところ、認知群は男女ともにBMI、体脂肪率が高かった(有意差無)。さらに、体組成計測に使用したInbody470(インボディジャパン)に表示される、適正体重・標準体脂肪量・標準筋肉量をもとに、個別の望ましい値からの乖離度を検討した。その結果、認知群は、体脂肪量の乖離が過剰方向に大きかった(有意差無)。つまり、各自に適正とされる体脂肪量を著しく超える者は、うま味感受性が良好(衰えていない)と考えられた。体脂肪量と筋肉量のバランスでは、標準からの乖離度について体脂肪量・筋肉量を併せて検討した。その結果、認知群・非認知群の数値は男性で141.8%・86.0%の過剰、女性で48.8%・9.4%の過剰と、うま味を認知できた群の数値が明らかに大きかった(有意差無)。うま味感受性が良い者は、体組成バランスが悪い(体脂肪量が著しく多く筋肉量が少ない)とも捉えられるが、うま味認知群・非認知群のBMIは男性で24.7・23.1 kg/m2、女性で21.6・19.2kg/m2であったことから症例数を増やして検討する必要があるため現時点での判断は難しい。しかし本対象者の16名が筋肉量不足であったことを鑑み、体脂肪量過剰の影響が大きいと推察する。 現在、地域歯科医院の通院患者50歳以上のデータを抽出中である。対象者を整え、定期受診時に体組成計測およびグルタミン酸ナトリウム水和物による味覚感受性検査を実施し、性・年齢別に検討する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2022年度予定のヒトへの調査は実施出来なかった。理由は、唾液の飛散が想定されるグルタミン酸ナトリウム水溶液を用いたうま味味覚感受性検査のみならず体組成計測も含めて、COVID-19感染予防の観点から対面調査の受諾施設を確保できなかった。現在、2023(令和5)年度の実施に向けて、協力歯科医院の定期受診患者を対象に成人・高齢者への調査準備を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、2021年度の自立高齢者への実践ノウハウを活かして、簡便かつ安全な味覚検査方法を考案する。調査協力施設は地域の歯科医院なので、診療システムに支障なく対象者の負担を最大限考慮した調査フローを準備する。対象者は、2019~2021年に受診を開始した50歳以上の患者150~200名から同意が得られた者とする。
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