セレン輸送タンパク質の新規シグナル伝達受容体結合における機能
Project/Area Number |
22K11715
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59040:Nutrition science and health science-related
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Research Institution | Osaka Ohtani University |
Principal Investigator |
黒川 優 大阪大谷大学, 薬学部, 助教 (70759761)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | セレン / セレンタンパク質P / 受容体 / セレンタンパク質 / 大腸癌 |
Outline of Research at the Start |
セレンは食物からの摂取において、過剰症と欠乏症が生じる幅が他の元素に比べて狭い微量必須元素の一つである。体内に吸収されたセレンは主に肝臓で作られる特殊な構造のタンパク質によって輸送されることが知られていたが、近年大腸では肝臓に依存しないセレンの輸送機構が明らかになるとともに、大腸の細胞のがん化を調節することが示唆されている。本研究では大腸における特殊なセレンの利用機構を解明するために、セレンを輸送するタンパク質とその受容体に着目した。大腸の正常な機能発現を維持するセレンの役割を明らかにすることを目的とし、大腸がんの抑制につながる基礎研究を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
必須微量元素であるセレンは食品から摂取され、小腸大腸で吸収される。肝臓においてセレンは代謝され、セレンタンパク質Pという分泌タンパク質となり血中に放出されセレンを必要とする組織に送られる。小腸大腸は肝臓でのセレンタンパク質Pに依存しておらず、吸収したセレンがセレンタンパク質Pとして利用されることが近年明らかになった。小腸大腸は細胞増殖の活発な組織であり、セレンタンパク質Pの発現量が細胞増殖に関わるシグナル伝達を調節していることが示唆されている。本研究ではセレンタンパク質PがLDL受容体ファミリーに属するアポリポプロテインE受容体2(ApoER2)の6つのβシートで構成されるβープロペラドメインに結合することに着目し、小腸大腸においてもこのβ-プロペラドメインを持つ受容体タンパク質が関わるのかを解析した。LDL受容体ファミリーの中で小腸大腸に多く発現するLRP5/6に着目し、免疫沈降を行ったところ、結合することを明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
順調に進展した。
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Strategy for Future Research Activity |
受容体との結合について詳細に解析を行う。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)