Project/Area Number |
22K11817
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59040:Nutrition science and health science-related
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Research Institution | Konan Women's University |
Principal Investigator |
小川 亜紀 甲南女子大学, 医療栄養学部, 助教 (80612308)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木戸 康博 金沢学院大学, 栄養学部, 特任教授 (50195319)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | たんぱく質耐容上限量 / 13C標識アミノ酸法 / ラット / 日本人の食事摂取基準 / 耐容上限量 / たんぱく質 |
Outline of Research at the Start |
食事たんぱく質の過剰摂取により、さまざまな健康障害がみられることが知られている。しかしながら、耐容上限量を設定し得る十分なエビデンスがないことから、日本人の食事摂取基準(2020年版)ではたんぱく質の耐容上限量は設定されていない。これまでたんぱく質代謝研究において有用とされてきた窒素出納法では、耐容上限量を算定することができない。本研究では、13C標識アミノ酸法を用いて、ラットにおいてたんぱく質代謝上限量(=耐容上限量)を算出する。その方法論を確立することを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
13C標識アミノ酸法は、13Cで標識したアミノ酸を経口摂取し、呼気に排出される13CO2量から体内のアミノ酸代謝を測る方法である。本研究では、13C標識アミノ酸法の一つである直接アミノ酸酸化(direct amino acid oxidation; DAAO)法を用いてたんぱく質耐容上限量を推定する。 ラットを、12時間明暗サイクル(明期 20:00~08:00)、20%カゼイン食を自由摂食として飼育した。DAAO法の実験食として40、50、60、70%カゼイン食を用い、標識アミノ酸L-[1-13C]フェニルアラニンは、各実験食のカゼインに含まれるフェニルアラニンの10%量を混餌した。DAAO法の実施日9:00~18:00、1時間毎に平均1日摂食量の1/12量の実験食を摂食させた。9:00~19:00、1時間毎に呼気中13CO2量を測定した。13Cを含む実験食摂取後の呼気中13CO2量は経時的に増加し、17:00以降は一定値となった。実験食のたんぱく質含量が高くなるにつれ呼気中13CO2量の増加量も高値となったが、60%~70%カゼイン食では差が見られなかった。タンパク質摂取量と19:00の呼気中13CO2量の相関を見ると60~70%カゼイン食の間に変曲点が見出され、変曲点となるたんぱく質摂取量をラットのたんぱく質耐容上限量と推定できると考えられた。ラットにおいてDAAO法はたんぱく質耐容上限量を算出する方法となり得ることが示唆された。 2023年度は、4週間、ラットに40%(n=6)、50%(n=6)、60%(n=6)、70%(n=6)カゼイン食を自由摂食させた後にDAAO法を実施するスケジュールとして実験を行った。たんぱく質摂取量を普通~高たんぱく質食に適応させた状態のラットにおいて、血中尿素窒素、尿中尿素窒素と呼気13CO2量の関係を考察する。結果は解析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度に行った実験の結果の考察が進んだ。それを踏まえて実験スケジュールを修正し、2023年度は新たな実験に取り組むことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度に行った実験の結果を解析しながら、2024年度は主にラットのn数を増やすことを目的に同様の実験を進める。
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