Project/Area Number |
22K11832
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59040:Nutrition science and health science-related
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Research Institution | Shibata Gakuen University |
Principal Investigator |
飯泉 恭一 柴田学園大学, 生活創生学部, 准教授 (30439351)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山倉 文幸 順天堂大学, 保健医療学部, 客員教授 (20053358)
松本 綾子 順天堂大学, 大学院スポーツ健康科学研究科, 特任助教 (20833825)
川崎 広明 昭和女子大学, 食健康科学部, 講師 (40531380)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | ニトロ化 / 食物アレルギー / ニトロトリプトファン |
Outline of Research at the Start |
世界的にアレルギー疾患の患者数が増加している。その中でも食物アレルギー患者は多く、その発症機序の解明が強く求められている。食物アレルギーと同じⅠ型アレルギーの花粉症では、花粉タンパク質のニトロ化が発症に関わることが報告されている。そこで本研究では食物アレルギーの発症・重症化におけるニトロ化タンパク質の役割を調べることにした。
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Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、実験動物を用いてニトロ化タンパク質の皮膚への塗布が免疫グロブリンE(IgE)を誘導し得るかを確認した。 実験には6匹の3週齢のBALB/cマウス(雄)を用いた。これらをニトロ化タンパク質塗布群(3匹)と対照群(3匹)とに分けた。実験にはカゼインタンパク質を用い、タンパク質のニトロ化はペルオキシ亜硝酸処理により行った。対照群にはペルオキシ亜硝酸処理を行わないカゼインを用いた。タンパク質の塗布は、マウスの背側の体毛を鉗子でできるかぎり除き、その後除毛クリームを用いることで完全に除去した。ニトロ化または非ニトロ化タンパク質溶液はFinn Chamberを利用して保持した。まず、付属の濾紙小片にタンパク質溶液をしみ込ませ、それをマウスの除毛部に置き、Finn Chamberの金属部で保持した。これを外側の粘着テープで固定した。この状態で3日間維持し、その後4日間のインターバルをおいた。この3日間の維持と4日間のインターバルを1セットとして、連続して3セット(3週間)実施した。なお、どちらの群も飲料水・餌については常に自由に摂取できる状態で飼育した。飼育の明暗サイクルは12時間とし、25℃の環境で10週齢まで7週間飼育した。実験終了後は麻酔下で採血した。採取した血液から血漿を調製し、ELISA(Enzyme Linked Immuo-Sorbent Assay)によりIgE濃度を調べた。 測定の結果、IgEの値に有意な差はみられなかった。この原因として、マウスが固定したFinn Chamberを剥がし、タンパク質溶液が十分に皮膚に留まらなかったためと考えられた。次年度以降は、固定方法に留意して再度確認を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度の実験では、薬剤を含ませた濾紙が実験動物に剥がされ、群間の差を確認することができなかった。薬剤を確実に保持する方法の確立が必要と思われた。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き実験動物を用いてニトロ化タンパク質の働きを調べるが、最適な実験系を構築するための予備実験を早急に進めていく予定である。
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