運動器疾患をターゲットとした生活習慣・栄養摂取に関するバイオマーカー探索
Project/Area Number |
22K11853
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 59040:Nutrition science and health science-related
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
関 泰輔 愛知医科大学, 医学部, 教授 (20528822)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今釜 史郎 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (40467288)
大澤 郁介 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (40822812)
竹上 靖彦 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (50755345)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
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Keywords | 酸化ストレス / ロコモティブシンドローム / 運動器疾患 / 骨粗鬆症 / 住民健診 / QOL / 終末糖化産物 / 転倒リスク / サルコペニア / AGEs / バイオマーカー |
Outline of Research at the Start |
運動器疾患(変形性膝関節症、骨粗鬆症、サルコペニア、ロコモティブシンドローム)は高齢者の要介護・死亡率上昇の主要因であり、疾患が進行すると対策として運動指導は困難となるため、生活習慣や栄養摂取面からのアプローチが重要となる。しかし、どのような生活習慣や摂取栄養素が、運動器疾患の重症度や生命予後に影響を与えるのか不明な点が多い。 本研究では、30年継続の住民健診において、測定可能な血清値や栄養素(ビタミン,ミネラル,不飽和脂肪酸等)をバイオマーカーとし、健康な高齢者と運動器疾患の重症度や死亡イベントを縦断的に追跡比較、関連するバイオマーカーを同定し運動器疾患対策や健康増進への活用を検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年8月の北海道八雲町住民検診に参加し、運動器疾患と生活習慣の研究を行った。 ①移動能低下の臨床的判断値として近年ロコモティブシンドローム(ロコモ)度3が設定された。検診参加者のロコモ度と、SF-36サマリスコアの関連を調査した。SF-36はサマリスコアとして身体機能(PCS)、精神(MCS)、役割社会(RCS)を測定した。これらの値は、スコア50が国民標準値±10(SD)となる。 結果、ロコモありは132名(50%)で、平均値はロコモ度別(なし/ロコモ度1/2/3)にPCSは54.5/46.5/40.1/27.8、 MCSは54.6/49.3/45.3/49.9、RCSは50.7/50.6/50.6/38.1であった(p<0.01)。ロコモ度の進行に応じ傾向性検定でPCSとMCSは有意であった。RCSは傾向性を認めなかったが、ロコモ度3において急激にスコアが低下していた。 ②骨粗鬆症の有無と血清酸化ストレス値の関連を調査した。40歳以上で、踵骨超音波骨密度(QUS法)、血清酸化ストレス値を測定した265名(女性157名)を対象とした。酸化ストレスは、凍結保存血清を用いd-ROMsテストで評価 (正常値d-ROMs 200-300 uC, 高いほど酸化状態)、対数変換3分位でカテゴリー化した。 結果、骨粗鬆症は149名(43.8%)で、d-ROMs値はN群333.4uC, O群357.7uCと有意にO群が高値であった(p<0.01)。ロジスティック回帰分析で、説明変数にd-ROMs 3分位、性年齢BMIと骨粗鬆症治療薬を共変量にしたところ、d-ROMs低値に対する中(312-369 uC)、高(>369 uC)でオッズ比が0.96と2.0で3分位高において有意差があった(p<0.05)。年齢の影響を調整しても、骨粗鬆症スクリーニングと酸化ストレスに関連を認めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナにより3年間住民健診は制限された中であったが、再開2年目で検診業務を予定通り実施できた。しかし過去の検診参加者より少ない参加状況である。前回研究から継続している酸化ストレスの血清検査に加え、骨粗鬆症とQOLについての検討した。引き続きデータをまとめて、学会に発表予定である。論文化の準備をしている。
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Strategy for Future Research Activity |
毎年の検診参加を継続していゆく
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Report
(2 results)
Research Products
(9 results)
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[Journal Article] Do Postural and Walking Stabilities Change over a Decade by Aging? A Longitudinal Study.2024
Author(s)
Segi N, Nakashima H, Ito S, Ouchida J, Oishi R, Yamauchi I, Miyairi Y, Morita Y, Takegami Y, Ishizuka S, Seki T, Hasegawa Y, Imagama S.
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Journal Title
J Clin Med.
Volume: 13
Issue: 4
Pages: 1081-1081
DOI
Related Report
Peer Reviewed / Open Access
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[Journal Article] A Longitudinal Study on the Effect of Exercise Habits on Locomotive Syndrome and Quality of Life during the Coronavirus Disease 2019 Pandemic2024
Author(s)
Sadayuki Ito, Hiroaki Nakashima, Naoki Segi, Jun Ouchida, Ryotaro Oishi, Ippei Yamauchi, Shinya Ishizuka, Yasuhiko Takegami, Taisuke Seki, Yukiharu Hasegawa, Shiro Imagama
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Journal Title
Journal of Clinical Medicine
Volume: 13
Issue: 5
Pages: 1385-1385
DOI
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Peer Reviewed / Open Access
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[Presentation] 終末糖化産物AGEsの皮膚自己蛍光値を用いた運動器障害リスクの同定2023
Author(s)
関泰輔, 竹上靖彦, 大澤郁介, 中島宏彰, 石塚真哉, 町野正明, 伊藤定之, 飯田浩貴, 井戸洋旭, 川島至, 今釜史郎, 長谷川幸治
Organizer
第38回日本整形外科基礎学術集会
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