Analysis and Construction of Insertion/Deletion Correcting Codes
Project/Area Number |
22K11905
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 60010:Theory of informatics-related
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
野崎 隆之 山口大学, 大学院創成科学研究科, 准教授 (70707497)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 挿入削除訂正符号 / 数論的符号 / 誤り訂正符号 / 量子誤り訂正符号 / 符号理論 / 挿入削除/訂正符号 |
Outline of Research at the Start |
次世代ストレージシステムとして期待されているDNAストレージシステムやレーストラックメモリでは,挿入や削除とよばれる誤りが発生する.これらの誤りを効率よく訂正するには,挿入削除訂正符号をうまく設計する必要がある.しかしながら,挿入削除訂正符号の解析手法が十分に確立されておらず,見通しの良い設計指針がわかっていない.本研究課題では,挿入削除訂正符号のうちの数論的符号に注目し,その最小挿入削除距離の解析手法を与え,設計指針を示すことを目的とする.
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Outline of Annual Research Achievements |
次世代情報ストレージとして注目されているDNAストレージやレーストラックメモリには同期誤りと呼ばれる誤りが生じうることが知られており,保存していた情報系列の一部が削除されたり,情報系列の途中に意図しないシンボルが挿入されうる.挿入削除訂正符号は同期誤りを訂正する基礎技術の一つであり,近年研究が盛んにされている.挿入削除訂正符号は,いわゆる普通の誤り訂正符号とは異なり,線型符号では十分な性能が得られず,非線型符号を用いる必要がある.線型符号についてはこれまでの符号理論の研究において様々な解析手法や構成法が与えられてきたが,非線型符号である挿入削除訂正符号については解析手法や設計法が十分に与えられていないのが現状である. 本年度は,挿入削除訂正符号の解析と設計に関して,次の成果を得た. (1)古典的な挿入削除訂正符号は数論的符号と呼ばれるクラスに属しており,複数の合同式によって規定することができる.符号の性能指標のひとつに符号化率と呼ばれるものがあり,符号の符号語数から導出できることが知られている.本研究では,数論的符号に対して包括的に符号語数を導出する枠組みを与え,幾つかの特殊な符号に対して符号語数を陽に与えた. (2)量子挿入削除訂正符号は量子情報に対する挿入削除誤りを訂正可能な量子符号である.量子削除訂正符号の最初の構成法は2020年に与えられているが,複数個の挿入誤りを訂正可能な多元量子符号の構成法は明らかでなかった.本研究では,既存の符号である複数個の削除誤りを訂正可能な多元量子符号が複数個の挿入誤りも訂正可能であることを示し,その挿入訂正復号法を与えた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定の通りに研究が進んだので,進捗状況は「順調に進展している」といえる.
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度に引き続き,同様の手法で研究を進める.また,一部の研究テーマに関しては,研究室に所属する学部学生・大学院生と共同で研究を進めることによって,効率よく研究結果を得られるよう努める.
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)