Project/Area Number |
22K12073
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 61010:Perceptual information processing-related
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
近藤 一晃 京都大学, 学術情報メディアセンター, 准教授 (30467609)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 追体験 / 共同視聴 / 場面の表現 / 表情認識 / 生理計測 / ヒューマンセンシング / 体験活動 / グループワーク / 振り返り / 数理的アプローチ / Affective Computing / 体験記録 / 当事者性 |
Outline of Research at the Start |
本研究では体験映像記録を視聴したときに誘起される感情と映像の視覚的な特徴との関係を数理的に解明する.特に「当事者性」なる視聴者と体験記録の相互関係に着目し,視聴目的に応じた体験記録の選択や感情変化の予測に取り組むことで,グループ活動・老年/認知症介護・セラピーといった場面における体験映像の活用を目指す.数値で表現することが難しい「場面・状況」「映像視聴時の感情」「当事者性」を潜在的な概念とみなし,計測可能な視覚的特徴量・感情特徴量と確率的に結びつけることで3要素間の関係を分析する.
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Outline of Annual Research Achievements |
R4年度に引き続き,(1)映像として記録された体験活動,(2)それを視聴したときの視聴者心理,についての計測・分析を進めた. 映像として記録された体験活動の分析について引き続き研究を進めた.初年度で提案した「場面を要素的なインタラクションの集合とみなし共起に基づいて構造化する手法」について検証を進め,異なるグループ間での比較が容易にできることを確認した.またその結果を国際会議報告として発表した. インタラクションの時間連結性に基づいた分析では,「うなづき」や「返事」だけでなく,記号として明らかな意味を与えられていない「ただの動作」も,時間連結構造に関わっているのかについて実験・分析を行った.その結果,主に視線と同時に動作が発生することで,インタラクションの応酬が強められていることが明らかとなった. また体験映像の振り返り実験についてもアプローチを始めた.複数人で調理や食事をしながら対話する場面を撮影し,それを事後に視聴する追体験を実施した.視聴時の表情および心拍を計測し,それらと映像中の状況との対応付けについて分析した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
場面の分析・表現方法の開発,および追体験時の表情・生理計測のそれぞれは着実に進められている.しかし,それらを組み合わせることや,視聴者の属性や同時市長における複数視聴者の関係性などについてはまだ着手できていない.
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Strategy for Future Research Activity |
R5年度までの研究結果から,場面の分析・表現と追体験時の表情・生理計測はそれぞれでも興味深い研究テーマになることが徐々に分かってきた.本研究を提案・着手した時とはやや方向性を変え,2つのテーマを並行して走らせる形で,体験活動とその追体験についての研究を進めようと考えている.追体験に関しては計画通り単独視聴・共同視聴を対象とした検討を進める.場面の分析・表現は,グループや集団における個人の役割を取り出すテーマへ拡張することを計画している.
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