Building Rapport in Social Communication Training Systems for Autism Spectrum Disorders
Project/Area Number |
22K12151
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 61030:Intelligent informatics-related
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
田中 宏季 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 助教 (10757834)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 哲 奈良先端科学技術大学院大学, データ駆動型サイエンス創造センター, 教授 (30263429)
松田 康裕 奈良県立医科大学, 医学部, 研究員 (70445063)
岡崎 康輔 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (70736925)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 心の理論 / ラポール / 仮想エージェント / ソーシャルスキルトレーニング / 認知行動療法 / 信頼関係 |
Outline of Research at the Start |
ラポールは、訓練を成功させるための重要な要素であり、精神科医が行う訓練でもラポールの形成が前提で進んでいる。本研究では、マルチモーダルな対話データに基づいて、精神科医の行う治療訓練に沿ったラポール構築対話システムを実現し、訓練効果を高めるための方法を提案する。本研究の学術的問いとは、「精神科医が行うラポール構築の過程をマルチモーダル測定技術、対話システムで実現できるか」を明らかにし、自閉スペクトル症における信頼関係・ラポール構築による訓練への影響を調査することである。
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Outline of Annual Research Achievements |
これまでに我々は、仮想エージェントを用いたソーシャルスキルトレーニング(SST)システムを構築し、その訓練効果を調査してきた。我々は新たに、断る、依頼する、気持ちを伝える、耳を傾ける課題の訓練システムを構築した。仮想エージェントとの関係を構築する研究課題としては、22 から 35 歳の29名の実験参加者により、仮想エージェントによる見た目、心の理論の程度を調整した動画の視聴、ソーシャルスキルトレーニングを行い、その各段階のユーザのシステムへの受容性、信頼性などを質問項目により調査した。今回の実験では、新たに構築したソーシャルスキルトレーニングシステムを使用し, 以下の3点の調査項目を明らかにすることを目指した。1) 心の理論(ToM)の程度がトレーナとしての受容性、信頼性へ及ぼす影響、2) ToMの程度がトレーニング後のトレーナとしての受容性、信頼性へ及ぼす影響、3) ソーシャルスキルトレーニングにより受容性、信頼性が向上するかについて検証した。実験結果として、調査項目 1 および 3 の信頼性は確認されたが、調査項目2である心の理論の程度がトレーニング後の信頼性に及ぼす影響がないとされた。これはソーシャルスキルトレーニングとToMのビデオが実験参加者にとっては独立したものと知覚された可能性がある。 全体の結果としては、仮想エージェントの心の理論の程度によりユーザの信頼性が有意に変化することを確認した。また、ソーシャルスキルトレーニング前後で、システムへの信頼性が有意に向上することを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ソーシャルスキルトレーニングの訓練方法に焦点を当てるのみならず、長期的視点での関係性の研究について継続できているため。学術論文などでの発表なども継続して行うことができているため。
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Strategy for Future Research Activity |
ソーシャルスキルトレーニングシステムの各モジュールの改良、その他の信頼性を高め関係づくりをしていくための設計が必要だと考える。また、今後は訓練手法に心の理論を組み込む視点も重要だと考える。エントレイメントなど、行動としての同期現象なども仮想エージェントに組み込むことも検討する。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)