東南極氷床における表面質量収支に対する氷床表面地形の影響
Project/Area Number |
22K12364
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 63010:Environmental dynamic analysis-related
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Research Institution | National Institute of Polar Research |
Principal Investigator |
津滝 俊 国立極地研究所, 先端研究推進系, 助教 (40706371)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
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Keywords | 南極氷床 / 表面質量収支 / UAV |
Outline of Research at the Start |
近年、領域気候モデルの発展により、南極氷床内陸部における表面質量収支の時空間変動が明らかになってきた。南極氷床上では、地吹雪によって表面の積雪が削剥・再堆積するが、これらは氷床表面微地形に起因するため、表面質量収支の空間変動を複雑にしている。表面質量収支に対する氷床表面微地形の影響の評価は、領域気候モデル計算の高精度化に不可欠である。本研究の目的は、氷床表面微地形と卓越風向に着目した、東南極氷床の高精度表面質量収支の解明である。具体的には、雪尺観測、UAVレーザー測量、気候再解析データ・衛星データ解析により、表面質量収支と氷床表面微地形、卓越風向の二次元(面)的相関関係を定量的に解明する。
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Outline of Annual Research Achievements |
南極氷床上S16観測拠点からドームふじ基地に至る内陸ルートを含む、東南極ドローニングモードランド地域において、氷床表面地形及び1990-2022年の主風向に関するデータセットを整備した。氷床表面地形の解析には、複数の衛星高度計データをコンパイルして公開されている、格子状氷床表面高度データを用いた。主風向の解析には、ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)が作成・配信するERA5の月平均値を用いた。表面質量収支データの観測期間に合わせて、氷床表面地形と主風向の平均断面曲率を解析し、表面質量収支との空間的相関関係を評価した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
氷床表面微地形の空間分布の評価については、近赤外レーザー距離計の購入を延期したため、南極氷床上での測量も延期とした。卓越風向と氷床表面微地形の関係においては、気候再解析データの整備、および断面曲率解析を実施しており、概ね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
近赤外レーザー距離計による氷床表面微地形測量の実施が遅延する見込みのため、代替として回転翼UAVによる空中写真撮影、およびSfM解析による数値標高モデルの作成を計画する。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)