Project/Area Number |
22K12390
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 63030:Chemical substance influence on environment-related
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
本田 匡人 金沢大学, 環日本海域環境研究センター, 助教 (80785791)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 信雄 金沢大学, 環日本海域環境研究センター, 教授 (60242476)
松原 創 金沢大学, 生命理工学系, 教授 (50459715)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 環境汚染物質 / 有機フッ素化合物 / 脂質代謝 / ぺルフルオロオクタンスルホン酸 / トラフグ / PFOS / 魚類 / 結合タンパク質 |
Outline of Research at the Start |
ぺルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)が魚類血中においてApolipoprotein A-1 (Apo A-1) に結合しており、このApo A-1は血液中での脂質運搬タンパク質であることから、PFOSが魚類の脂質代謝に対して影響を及ぼす可能性が示唆された。 そこで本研究では魚類におけるPFOS暴露による脂質代謝への影響評価を目指し、①PFOS暴露による脂質代謝および遺伝子発現への影響解析、②魚類体内におけるPFOS結合タンパク質であるApo A-1とPFOSとの分配調査、③競合的平衡結合試験によるApo A-1に対するPFOSのアンタゴニスト作用の評価を実施する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本申請研究では、世界的に使用が規制され汚染が懸念される有機フッ素脂肪酸ぺルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)の生物影響に着目し、先行研究で同定されたトラフグ血中での結合タンパク質であるApolipoprotein A-1(Apo A-1)が血液中での脂質運搬タンパク質であることから、特にPFOSが魚類の脂質代謝に及ぼす影響の解明を目指す。 2022年度にトラフグに対してのPFOSの半止水式水曝露試験を実施し、各組織をサンプリングして各検体を得た。本来は曝露水検体を含め固相抽出を実施予定であったが、価格高騰などのためより安価なMTBEなどの有機溶媒を用いた液液抽出を実施予定である。組織検体においては、検体が少量である点と多数存在することを鑑み、先行研究から手法を転換してより簡便なビーズ破砕法と固相抽出による組織検体からの抽出法を確立中である。機器分析としてLC/MSを利用予定の為、分析条件の構築と最適化は完了している。またRNAlaterに浸漬した検体を用いた発現RNA解析を実施する為、次世代ゲノムシーケンサーでの網羅解析に供するための検体からのRNA抽出などは完了している。九州大学などから協力・監修を受け、網羅解析のための技術およびデータ解析の為のPC環境の構築を進めている。先行研究での手法を踏襲し、結合タンパク質Apo A-Iや比較とするアルブミンにおけるPFOSと脂質との競合結合を観察するための平衡結合試験の準備も進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究ではPFOSが魚類の脂質代謝に及ぼす影響に着目し、2022年度にトラフグを供試魚として半止水式水暴露試験を実施し、PFOS暴露による魚類での遺伝子発現変動解析と脂質の組成・量変動解析を行うための検体を得た。この検体を現在PFOS濃度の分析に供すると共に、発現遺伝子の網羅解析を外部委託で実施するため現在実験系の構築を進めている。発注業者の選定は完了しており、現在検体を調整している。また各種消耗品の価格高騰を受け、PFOS濃度分析においてより安価な液液抽出法への変更を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度より継続して、現在実施している曝露試験で得られた各検体のPFOS濃度の分析を順次進めていく。並行して、遺伝子発現の変動解析および脂質組成・量変動解析を実施していく予定である。遺伝子発現解析に関しては、特にApo A-Iを中心とした脂質代謝に関連する遺伝子群(脂質分解酵素・代謝酵素・合成酵素など)を主たるターゲットとする。網羅解析によって発現量の変動した遺伝子をスクリーニングし、選定した遺伝子を対象として更にqPCRを実施し遺伝子レベルでの影響を解析していく。また脂質解析、競合結合試験なども順次進めていく。
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