Project/Area Number |
22K12402
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 63040:Environmental impact assessment-related
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
東 朋美 金沢大学, 医学系, 助教 (20293342)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2025: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 大気汚染物質 / PM2.5 / 黄砂 / 慢性咳嗽 / 臨床疫学 / アレルギー性鼻炎 / 大気汚染 / アレルギー / 健康影響 |
Outline of Research at the Start |
本研究では黄砂やPM2.5をはじめとした大気環境汚染物質の健康影響について、リスク評価を行う。研究代表者らが継続して収集してきた10年分のアレルギー症患者健康調査データと、大気環境学などを専門とするグループによって計測されてきた詳細な環境データをもとに、大気汚染物質や気象条件による健康影響リスクを評価する。患者さん特有の体質や検査値の比較、コロナ禍中も調査を継続させたことを生かしたコロナ禍前後の比較など、大気環境汚染物質の健康影響について新たな知見を増やす。
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Outline of Annual Research Achievements |
PM 2.5やオゾンをはじめとする大気汚染物質や気象環境による健康被害は社会問題となっているが、それらの健康被害に関する因果関係の詳細は不明な点が多い。したがって、現在は健康被害の対処療法が中心であるが、今後、予防する方法を開発していくためには、エビデンスを増やしていくことが必要である。本研究では健康被害影響の中でアレルギー疾患への影響に注目し、PM2.5、黄砂、PAHなどの大気環境汚染物質や気温、気圧など気象条件によるアレルギー症状への影響評価を行い、新しい知見を増やすことを目的としている。 金沢大学附属病院 呼吸器内科および耳鼻咽喉科に通院する 喘息、咳喘息、アトピー咳嗽、通年性アレルギー性鼻炎、季節性アレルギー性鼻炎、鼻茸の成人患者に、毎日のアレルギー症状日誌を記録していただき、影響評価指標として使用した。本年度は、年度ごとに黄砂やPM2.5、オゾン、NO2、SO2、PAHそのほかの大気汚染物質による患者のアレルギー症状への影響を時系列解析、ロジスティック回帰、一般化推定方程式によりそれぞれ解析した。研究開始初年度のデータで、黄砂とスギ花粉が特に目のかゆみ症状に量依存的に影響することを以前に報告したが、それ以降の年度で同様の解析を実施したところ、年度ごとの解析で、大気汚染物質濃度とアレルギー症状との顕著な関係は認められなかった。各大気汚染物質の年平均濃度には大きな差が見られなかったことから、患者側の反応性または大気汚染物質の組み合わせに違いがあったことも考えられた。これまで行ってきた解析方法以外の方法も調査検討することで、今年度検出できなかった関連を見出すことができる可能性があると考えた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度までに整備したデータベースをもとに、解析を進めることができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、年度ごとの解析で顕著なリスク影響が検出されなかったことをふまえ、解析期間の設定を検討する。現在行っている方法に加え、網羅的な分析による新知見発見の方法を検討していく。データマイニングの方法について、通例で行ってきた方法以外についても調査検討を行う。
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