地域における女性同士の交流を視野に入れた日本在住ムスリマの生活状況の把握

• Project/Area Number: 22K12519
• Research Category: Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
• Allocation Type: Multi-year Fund
• Section: 一般
• Review Section: Basic Section 80010:Area studies-related
• Research Institution: Osaka Metropolitan University
• Principal Investigator: 矢澤 彩香 大阪公立大学, 大学院生活科学研究科, 准教授 (60340197)
• Project Period (FY): 2022-04-01 – 2026-03-31
• Project Status: Granted (Fiscal Year 2022)
• Budget Amount: ¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000); Fiscal Year 2025: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000); Fiscal Year 2024: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000); Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000); Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
• Keywords: ムスリマ / 女性 / ムスリム

Outline of Research at the Start

近年、イスラム教徒（ムスリム）は世界的に増加している。日本においては、ムスリムはマイノリティとして対応されることが多い状況ではあるが、モスクがある地域やムスリムの活動が身近な地域では、当該地域社会とムスリム側がお互いの認識や理解を深めるために交流を進める努力が双方に求められてくる。ムスリムの生活状況を知ることは、地域社会とムスリムの関わり方を考える上でも必要であるが、情報としてほとんど見当たらないのがムスリム女性（ムスリマ）の生活状況である。本研究では、日本在住のムスリマの生活状況や地域社会との関わりについての調査を行い、ムスリマと非ムスリム日本人女性との付き合いの接点や方向性を検討する。

Outline of Annual Research Achievements

近年、イスラム教徒（ムスリム）は世界的に増加している。日本では、ムスリムはマイノリティとして対応されることが多い状況ではあるが、モスクのある地域やムスリムの活動が身近な地域では当該地域社会とムスリム側がお互いの認識や理解を深めるために交流する必要性がある。本研究の目的は、これまでに調査例が少なく、生活状況の把握ができていない日本在住の女性ムスリム（ムスリマ）の生活状況や地域社会との関わりについての調査を行い、ムスリマを知るための基礎資料を作成した上で非ムスリム日本人女性との付き合いの接点や方向性を検討することである。
本年度は、イスラーム関係団体に所属するムスリマを対象に座談会を開催し、生活状況、生活リズム、食生活状況、ラマダン月における生活、ライフイベントやムスリマ同士のコミュニティ、非ムスリムとの付き合い方についての考え方等に関する情報を収集する計画であった。しかし、新型コロナウイルス感染症対策の関係上、座談会の開催が困難な状況が続いたため、計画を変更し、個別に日本在住のムスリマを訪問し聞き取り調査を行った。この調査により、わずかな人数ながら個人の生活に密接した情報を得ることができた。研究開始当初には着目していなかった生活上の課題など、極めて有意義な情報も含まれていたことから、次年度も個別の聞き取り調査を継続する予定である。また、本年度実施できなかった座談会についても感染症対策が落ち着き次第、進めていく予定である。

Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

当初予定では座談会を開催する予定であったが、新型コロナウイルス感染症対策の関係で開催が困難になってしまったため、感染症対策の状況を見ながら次年度に実施する。

Strategy for Future Research Activity

当初の計画通り、情報収集を進め、アンケートの基軸を完成させた上でアンケート調査を実施する。