Project/Area Number |
22K12535
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 80010:Area studies-related
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Research Institution | Institute of Developing Economies, Japan External Trade Organization |
Principal Investigator |
網中 昭世 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 地域研究センターアフリカ研究グループ, 研究員 (20512677)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 国家社会関係 / アフリカ / 国家 / 文化 / 文化政策 / モザンビーク / 移民 / 無形文化遺産 / 伝統芸能 / 社会 / 体制転換 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、冷戦期の文化政策の影響を色濃く残しながらも、その政策的射程を越える文化変容の新たな動態を捉えることである。具体的には、南アフリカへの契約移民労働者として両国間を定期的に往復しつつ活動したモザンビークの民族集団ショピのティンビラ(木琴)という無形の伝統芸能を事例に(1)アパルトヘイト体制下の民族別の分断政策、(2)社会主義体制下の脱民族的・国民統合的政策、(3)これらの政策介入の対立的要素を合わせた伝統芸能の変容を明らかにし、(4)体制転換後の現代の伝統芸能をめぐる知識の地域的な還流という現象を、脱一国的かつ補完的なアイデンティティの再構築の萌芽として捉え、その含意を検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
2年目の2023年度は、5月に前年度の調査分析ならびに研究報告の場で得られたコメントを踏まえ、本研究課題の中間報告として日本アフリカ学会で報告を行った。 5月~翌年1月にかけては研究協力者であるモザンビークの民族音楽研究家・奏者の現地で行ったインタビュー・データの分析を随時行った。それと並行し、前年度に資料調査を行った国立民族学博物館所蔵の人類学的資料映像(Encyclopedia Cinematographica: EC)フィルム・コレクションの調査を行い、11月に招聘した研究協力者とともに視聴・分析した。 6月から7月にかけては1年目から継続していたモザンビーク国立歴史公文書館での資料収集を行った。また、研究協力者とともに、研究課題の対象である民族芸能が行われていた南アフリカの鉱山地帯での調査を行った。調査では、アパルトヘイト時代の南アフリカにおいて労務管理の観点から文化活動を奨励していた鉱山会社の移民労働者の居住空間であるホステル管理者に聞き取り調査を行ったほか、ホステル内部を視察し、文化活動が行われた内部の構造や、労働者への聞き取りを行った。 11月には研究協力者を招聘し、日本国内所蔵の資料調査を行った他、初年度に入手した資料を用いたアウトリーチを行った。 さらに12月~翌年1月にかけては、アフリカの文化遺産研究の代表的研究者であり、国際記念物遺跡会議(ICOMOS/ International Council on Monuments and Sites)メンバーである社会人類学者Shahid Vawda氏と複数回の意見交換を行い、文化遺産研究という文脈における本研究課題の位置づけについても検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現地調査において、調査対象機関(鉱山企業)から想定していた以上の理解と協力を得られ、機関内部の視察が可能となり、貴重な情報が得られた点は大きい。 また、研究期間の中間地点である2年目に、文化遺産研究の第一人者との意見交換を通じて、本研究課題を課題設定時点からは異なる角度から位置づける機会を得られたことも最終年度の成果の方向性を考える上で大変有益であった。
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Strategy for Future Research Activity |
3年目は2年目のモザンビーク国立歴史公文書館調査で閲覧可能との情報を得た新たな史料の発掘を行う。また、文化政策を通じた社会国家関係という分析枠組みを補強するため、東アジア・日本における類例を補助線として参照しつつ、学会発表・投稿のための原稿執筆を行う。
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