Project/Area Number |
22K12542
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 80010:Area studies-related
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
荒木 茂 京都大学, 地球環境学堂, 研究員 (00158734)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 選択伐採 / 熱帯林の保護 / 林業の持続性 / 住民主体の自然資源管理 / 自然保護と開発との相克 / 自然と開発の融合 |
Outline of Research at the Start |
サハラ以南アフリカ諸国では現在、資源、環境の劣化と経済開発をどのように両立させていくかが、問われている。アフリカを代表する2大植生帯、熱帯雨林とサバンナ林では、同じ森林帯に属するにもかかわらず、前者では森林保護と住民生活の向上、後者では投資にもとづく農業開発がセクター別に推進されているが、地域によっては利益が相反する場合もみられる。本研究は、森林における木材の「選択伐採」が、地域の自然植生と生態系、林業、生業に与える影響を、熱帯雨林とサバンナ林において生態学的比較を行ない。その結果にもとづいて、アフリカ熱帯林における住民を主体とした「自然と開発」との融合モデルを提出する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度予定されていたカメルーンの現地調査が中止されていたため、計画を次年度にさきおくりし、本年度は以下の活動を行い成果を得た。 1) カメルーンにおける先行プロジェクトで採取されたサバンナ林土壌の化学分析を、国際熱帯農業研究所カメルーン支部に依頼し、自然植生の伐採、耕地化による土壌養分の変化を明らかにした。2年間のキャッサバ栽培により、土壌pHと土壌炭素、窒素の減少がみられ、 キャッサバ収量の減少を伴っていた。 2) 高精度衛星画像(Worldview, Quickbird)によって、過去における巨木の伐採のギャップを抽出し、現地調査における確認の準備を行った。また、ランドサット5,7号衛星画像による広域の10年間の植生変化を比較した。 これらの成果は、来年度におけるグランドツルース、およびギャップにおける土壌試料の採取のために用いられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究代表者は4月から5月にかけて、悪性リンパ腫再発に対する化学治療を受けるために、入院していた。その間、コロナの院内感染により化学治療の開始が遅れた。5月末の退院後、毎月、経過観察のために通院したため、予定されていたカメルーン東部州における現地調査の実行が不可能となった。
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Strategy for Future Research Activity |
PET、CT検査によりリンパ腫の再発がみとめられず、順調な回復がみこまれるので、最終年度の令和6年度においては、7-8月におけるカメルーン、11月におけるザンビア、タンザニアの現地調査によって、画像解析による選択伐採のグランドツルースを得、本研究の目的である「自然保護と開発との相克モデル」を提出する予定である。
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