東亜同文書院「大旅行」後期の実態:『大旅行誌』デジタルアーカイブの作成と内容分析
Project/Area Number |
22K12552
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 80010:Area studies-related
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Research Institution | Aichi University |
Principal Investigator |
岩田 晋典 愛知大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (10513278)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塩山 正純 愛知大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (10329592)
加納 寛 愛知大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (30308712)
須川 妙子 愛知大学短期大学部, ライフデザイン総合学科, 教授 (40342125)
永田 道弘 愛知大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (50513743)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2025: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 東亜同文書院 / 大旅行 / 大旅行誌 / デジタルアーカイブ / 旅行 / 紀行 / アジア旅行 |
Outline of Research at the Start |
東亜同文書院の「大旅行」の膨大な記録である『大旅行誌』は、戦前の日本人のアジア体験に関する第一級の史料であるにもかかわらず、いまだ十分に研究されているとは言い難い。本研究は「大旅行」の全容解明に取り組む第一段階として「大旅行」後期の『大旅行誌』のデジタルアーカイブを構築・ウェブ公開すると同時に、それを活用して「大旅行」後期の実態を明らかにする。 本研究には、アジア旅行ひいてはアジア認識・アジア経験に関する研究のバージョンアップに向けた第一歩となる点、また、我が国では初と言ってよい本格的な旅行デジタルアーカイブとしてデジタル・ヒューマニティーズの発展に寄与する点が期待できる。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は大きく、1)データベース作成の段階(2022年度と2023年度)・2)内容分析の段階(2023年度と2024年度)・③総合的段階(2024年度と2025年度)という3つの作業で構成されている。 初年度に当たる令和4年度は、1)すなわち「大旅行」後期の『大旅行誌』計20巻(第13巻から第33巻まで)のデータ処理を集中的に行い、二年度をかけてデータベースを作成する二年間、その前半にあたる。そのために今年度はこれまで手掛けてきたデータベースのブラッシュアップ、ならびに未作業巻のデータベース化に取り組んだ。後者については、なんとか2名の学生バイトが確保でき、32巻のDB化を進めることができた。 第2に、第13巻から第25巻までの地理データのGISファイル化(.kmzファイル)にも着手することができた。各巻各旅行ルートにおける主要都市のみであるとはいえ、初年度に大旅行のマッピングをスタートすることができたのは大きな意味を持ち、以下の第3・第4にその成果に活かすことができた。第3は、研究成果の発表である。研究メンバー1名が関西大学KU-ORCAS研究集会「言語研究とデジタル・ヒューマニティーズ」において、またメンバー全員が国際シンポジウム「東亜同文書院「大旅行」と現代東アジア」(本学国際問題研究所主催・東亜同文書院記念センター共催、3月11日・本学名古屋キャンパス)においてそれぞれの研究関心にもとづいて発表を行った。第4に、デジタルアーカイブの試行版の作成がある。これはネット上の無料サービスを利用したものであるが、それをつうじて地図や年表などを用いてどのようなアーカイブの公開を目指すのかという目標をより明確にすることができ、次年度以降の作業の大きなはずみとすることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
【研究実績の概要】で述べたように、データベース作業の大半が完了している。それに加えてデータベースを用いた研究にも着手することができている。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究は大きく、1)データベース作成の段階(2022年度と2023年度)・2)内容分析の段階(2023年度と2024年度)・3)総合的段階(2024年度と2025年度)という3つの作業で構成されている。本年度は1)の後半に該当する。2)と3)に備えて、1)の完了を目指す。懸念事項をあげるとすれば、学生バイトの確保が容易ではないことである。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)