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移民力から見る英領モーリシャスのからゆきさんとモーリシャス共和国の女性の現状

Research Project

Project/Area Number 22K12652
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeMulti-year Fund
Section一般
Review Section Basic Section 80030:Gender studies-related
Research InstitutionTokoha University

Principal Investigator

小池 理恵  常葉大学, 外国語学部, 教授 (80329573)

Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2022)
Budget Amount *help
¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Keywordsからゆきさん / 英領モーリシャス / ジェンダー問題 / 奴隷 / 出稼ぎ人 / モーリシャス / ジェンダー / 年季奉公
Outline of Research at the Start

日本・モーリシャス国交樹立50周年を機に、日本との交流という視野を加え、ジェンダー問題という共通項を導入し、グローバル・ヒストリーの諸相から特に女性の移民力を歴史的に再検証する。
具体的に①「からゆきさん」としてモーリシャスに行き着いた日本人の出入国の経緯の解明②「からゆきさん」の性奴隷あるいは年季奉公としての構造と役割分析③モーリシャスにおけるジェンダー問題を売買春と暴力の実態から調査し、「からゆきさん」時代の日本の状況と比較し共通要因を探る。

Outline of Annual Research Achievements

本研究は、モーリシャスの地域研究に、日モ国交樹立50周年を機に日本との交流史という視点を加え、ジェンダーに関わる問題という共通項を導入し、グローバル・ヒストリーの諸相から、特に女性の移民力を歴史的に再検証することを主たる目的に据えている。具体的には①「からゆきさん」としてモーリシャスに行き着いた日本人の出入国の経緯の解明②「からゆきさん」をセックスワーカーあるいは年季奉公として労働力と見た場合、その役割③モーリシャスにおけるジェンダー問題を売買春と暴力の実態調査から「からゆきさん」時代の日本の状況と比較し共通要因を探る。
「からゆきさん」の歴史を再確認する中に、山崎朋子の『サンダカン八番娼館』(1972)、『サンダカン八番娼館望郷』(1974)として映画の存在がある。「からゆきさん」はそこに描かれた女性たち、「外国人に肉体を鬻いだ海外売春婦」(7)であるというイメージが定着していった。そして、森崎和江の『からゆきさん』(1976)も挙げられる。この研究を始めた2022年に訃報が届いたことは、直接話を聞くことを想定していただけに残念である。
アジアからアフリカ圏にまで渡った「女性労働者(からゆきさん)」の中で、インド洋島嶼国モーリシャス(当時は英領)に絞って調査すすめる。資料から天草出身であることが分かったので、天草で二件のインタビューを実施、一人は天草からモーリシャスに行き「出稼ぎ人(からゆきさん)」の痕跡を辿った歴史研究家、もう一人は生き延びて帰国したからゆきさんから当時の話を語り継いでいる方である。
アジア圏からアフリカ圏にまで範囲を広げた研究は少ない。密航した可能性が高く、日本での資料が限られている。英領モーリシャス時代の「伝染病を防ぐための条例」による売春婦の登録、「裁判記録」「出入国記録」「埋葬記録」などモーリシャスのナショナルアーカイブで精査することに着手した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

コロナ禍にあって、以下の制限から想定していた調査が十分にできなかった。
①地域間移動:海外実施調査に関する制限、渡航費が想定以上かかった。
②接触制限:インタヴィーに費やす時間と制限
③図書館・史料館等利用に関する制限

Strategy for Future Research Activity

・調査協力を得られることになった。
モーリシャス大学の研究者のサポートにより、モーリシャスの歴史学者からも研究方法へ示唆を頂くことができたことは大きな成果である。今後も調査協力を得ながら資料収集を続ける。
・成果発表の場を得られることになった。
今後もモーリシャスアーカイブでの調査を中心に進め、随時モーリシャス大学の研究者たちとの意見交換を行いながら、経過発表の機会を設ける。

Report

(1 results)
  • 2022 Research-status Report

URL: 

Published: 2022-04-19   Modified: 2023-12-25  

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