重度視覚障害者と晴眼者が協調作業可能な仮想現実インタフェースの開発
Project/Area Number |
22K12687
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 90010:Design-related
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Research Institution | Kanagawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
高尾 秀伸 神奈川工科大学, 情報工学部, 教授 (60329307)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片山 遼介 神奈川工科大学, 創造工学部, 研究員 (50867447)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2023: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2022: ¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
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Keywords | 視覚障害 / 複合現実 / 立体音響 / インタフェース / 人間工学 / 聴覚 |
Outline of Research at the Start |
複合(または仮想)現実空間で物理的に離れた場所に居る重度視覚障害者と晴眼者が協調することにより、お互いがユーザ体験を通して人間拡張を遂げることが可能となるかについて検討する.これにより、視覚障害者・晴眼者ともに商品購入行動を支援する、ユーザ体験(UX)によりコロナ禍で低下したQOLが向上する、同行援護者の新たな活躍の場としても期待される、仮想空間と現実空間を生活空間として融合する技術を開発することで、新たなメディアデザイン手法の確立に寄与できる、などの社会的メリットが予想される.
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Outline of Annual Research Achievements |
前年度得られた当事者のニーズをもとに,インタフェースシステム設計・開発実装・改良 - プロトタイプ実装を行った.協調作業場面として, 食事場面を想定し,当事者が外出先等で自分一人で食事ができるような協調支援を行うこととした.具体的には,同行援護従業者による支援内容のうち,食器の位置情報獲得の支援および内容物(料理)情報獲得の支援が可能なインタフェースの設計・プロトタイプ実装を行った.その結果,ネットワークを介して,MRゴーグルを装着した当事者および晴眼介助者との物理的に離れた2点間で映像,音声・音響による空間共有が可能となり,想定した食事支援機能の実装に成功した.実装環境は当初開発を進めていたMicrosoft Hololens2が生産終了のため,Meta Quest3およびUnityで行った.立体音響エンジンはQuest3に搭載されている空間音響機能を使用した.ユーザビリティ検証は開発環境変更に伴う開発期間の延長および当事者との実験日程調整が難航したことにより,当事者を招聘しての実験は延期となった.その代わり,晴眼者を目隠しした擬似的な状態での評価実験を実施した.パフォーマンス評価、主観評価法等を実施した結果,設計指針策定に寄与するヒューマンファクタが得られ,成果の一部を学会発表した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
視覚障害者側のシステムと晴眼介助者側のシステムを別々に開発したため,両者のインタフェース上の統合のための両者のの世界観の整合が必要となっている.これは,最終年度の実証実験に大きな影響はないと考えている.
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Strategy for Future Research Activity |
前記の通り,両者のインタフェース上の統合のためのファインチューニングが必要であるため,これを実施する.その上で,視覚障害当事者を対象としたインタフェースの概念実証実験を実施する.
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)