Project/Area Number |
22K12751
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 90030:Cognitive science-related
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
児玉 謙太郎 東京都立大学, 大学教育センター, 准教授 (20734411)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安田 和弘 早稲田大学, 理工学術院総合研究所(理工学研究所), 客員主任研究員(研究院客員准教授) (50633640)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2023: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2022: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
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Keywords | 身体知 / シナジー / 全身協調 / 自己組織化 / 知覚‐行為循環 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、全身を柔軟かつダイナミックに協調させる能力が求められるバランス・スポーツ“スラックライン”の「身体スキル」と「知覚的方略」の関係を明らかにし、若齢者・高齢者のトレーニングで検証することである。そこで、本研究では、スラックラインの基本技能であるライン上での片脚立ちを実験課題とし基本技能の習得のコツに迫る。1年目の研究Ⅰでは、初級者と上級者を比較することで、上級者固有の身体スキルと知覚的方略の特徴を明らかにする。2年目の研究Ⅱでは、研究Ⅰで明らかになったコツをトレーニングに取り入れ、その効果を若齢者対象に、3年目の研究Ⅲでは、高齢者を対象に効果があるかを縦断的に検証する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、全身協調バランス・スポーツ“スラックライン”(不安定な綱の上でバランスをとり、技を競う競技)の基本技能である片脚立ちにおける「身体スキル」と「知覚的方略」の関係を解明し、バランス・トレーニングにおいて、その妥当性を実証することである。 2022年度は、上級者の特徴(コツ)として「知覚と行為の協調」(知覚的方略と身体スキルの関係)を定量的に明らかにすることを目的とし、実験を実施した。具体的には、スラックライン上での片脚立ちを基本技能のとみなし、若年健常者を対象に片脚立ちをしている最中の全身の動作をモーションキャプチャーで、視線をアイトラッカーで、下肢の筋活動を筋電図センサで計測した。 2022年度は、とくに筋活動のデータを取得するためのセンサを用いて、筋活動量を計測・算出し、片脚立ちの持続時間(技能レベル)との相関を調べた。その結果、実験参加者のうち、持続時間が30秒未満の初級レベルの参加者において筋活動量と持続時間に負の相関がみられた。この結果から、参加者らは、筋活動を抑えることで効率的な姿勢バランスの制御を行い、ある種の“脱力”が重要であることが示唆された。これらの結果については、国際会議(スポーツ科学分野)での発表を申込み、引き続き、同データについてもサンプル数を増やし、論文の執筆を行う計画である。 また、現在、筋活動以外のデータ(動作や視線)の解析を進めている状況である。今後、中級レベル、上級レベルの参加者のデータを増やし、定量的な検討を行うことで、技能獲得支援やバランス・トレーニングへの応用を検討したい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
実験環境のセッティング(機材の調達など)に時間を要し、目標としていたデータ数が取得できなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
実験環境が整ったため、実験補助者を増やし、データの取得・解析を加速させることで、今後の研究の推進を行う。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)