マルチモーダル解析を用いた自然発話特徴による自閉スペクトラム症児診断ツールの開発
Project/Area Number |
22K12937
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 90150:Medical assistive technology-related
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Research Institution | Kyoto Women's University |
Principal Investigator |
中井 靖 京都女子大学, 発達教育学部, 准教授 (80462050)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大歳 太郎 関西医療大学, 保健医療学部, 教授 (40336483)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
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Keywords | 自閉スペクトラム症 / プロソディ / マルチモーダル解析 / 自然発話 |
Outline of Research at the Start |
発話における質的要素のうち、話者の意図や感情で変動するものの総称をプロソディという。自閉スペクトラム症児の発話にはプロソディ異常がしばしば観察される。先行研究では自閉スペクトラム症児のプロソディ異常の定量化を試みたものが複数あるものの、その定量的指標が特定されていないために得られた知見は限定的である。そこで、本研究では自閉スペクトラム症児のプロソディ異常に着目し、音声と動作の複合的指標によるマルチモーダル解析技術を用いて自然発話特徴の定量化を試みる。そして、定型発達児との比較から自然発話特徴による自閉スペクトラム症児診断ツールを開発する。
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Outline of Annual Research Achievements |
自閉スペクトラム症児のデータを収集して分析を試行した。まず、本研究協力者の神戸大学大学院工学研究科・滝口哲也教授と研究打ち合わせを行い、データ収集および分析に関する最新の音声解析技術、動作解析技術について検討を重ねた。これにより、新しい手法のいくつかを試行することとなった。京都女子大学学部生を対象に音声および動作データを収集した。その後、分析手法を試行して改善を重ねた。さらに検討を要する点が見つかったため、新たな手法を検討した。本研究分担者の関西医療大学保健医療学部・大歳太郎教授との研究打ち合わせを通して改善内容を具体的にした。パイロット調査で得られたデータ(自閉スペクトラム症児6名分)を用いて、分析手法の検討を重ねた。これらを通して、自閉スペクトラム症児および定型発達児のデータ収集におけるマニュアルを作成することとなり、今後、神戸大学大学院工学研究科大学院生の協力を得る際の指示内容が具体的にすることができた。次年度以降のスケジュールについても確認し、次年度は本研究協力者の神戸市総合療育センター・高田哲診療所長が担当する神戸市総合療育センター小児神経科を外来受診する自閉スペクトラム児からデータを収集する。これに向け、本研究代表者は京都女子大学倫理審査で承認された書類を基に、神戸市総合療育センターの倫理審査書類を作成している。また、次年度に本研究分担者の関西医療大学保健医療学部・大歳太郎教授の協力を得て、プロソディ異常に基づく新たな自閉スペクトラム症児診断ツールを開発することを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症拡大防止の影響を受け、データ収集に制限が生じたため。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染症拡大防止の影響が緩やかになったため、当初の計画通り進める。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)