Project/Area Number |
22K12941
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 90150:Medical assistive technology-related
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Research Institution | National Institute of Technology, Kumamoto College |
Principal Investigator |
島川 学 熊本高等専門学校, 電子情報システム工学系AEグループ, 教授 (40259958)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
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Keywords | 人位置計測システム / 混雑度 / 視覚障害者 / 危険回避 / スマートフォンアプリ / 駅ホーム転落防止 / スマホアプリ / 混雑度評価 / 深層学習 |
Outline of Research at the Start |
本研究は,視覚障害者の外出時の歩行を支援するためのスマホアプリを開発し,その有用性を検証する.画像処理や機械学習を用いてカメラ画像から周辺状況を認識し,危険な状況があれば通知する機能を備えた実用的なアプリとして実装することを目的としている.特に,駅ホームでの転落事故を未然に防ぐための機能に特化した開発を行う.駅のホームを想定して,複数の人々がいる状況での検証実験を行い,アプリの有用性や安全性を検証する.
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、視覚障害者が電車を利用する際に駅構内において安心安全に電車を利用できるように、スマートフォンに搭載されたカメラを利用して周辺状況を認識し、危険な状況を検知した場合には利用者に警告することのできるアプリを開発する。特に駅ホームでの転落事故を防止することに特化したアプリの開発を進めている。例えば、線路を検出してその位置関係から利用者が危険な状況にあるかどうかを判別する機能などを組み込む予定である。このアプリの有効性を検証する上で、駅ホームの実環境を想定することは必要不可欠である。人混みの中においても正しく動作することが求められるため、このアプリがどのくらい適切に危険を検知できるか、混雑の程度によってどのくらい影響を受けるのかを検証する必要がある。 初年度に当たる2022年度は人位置計測システムを導入し、領域内にいる人の数や相互の距離関係から混雑の度合いを表現するモデルを作成した。 2年目となる2023年度では、人の混雑の度合いを表す指数を定義し、人位置計測システムを用いて検証した。並行して、「駅ホームにおける視覚 障害者向け危険回避誘導スマホアプリ」をアップル社のスマホiPhone向けに開発を行った。そして、これらの研究成果を2023年9月に開催されたファジィシステムシンポジウム2023において研究発表した。その後、開発したアプリがどの程度有効に機能するかを検証するために、実際の駅のホームに人位置計測システムを設置し、複数人の乗客がいる設定での検証実験を行った。この実験からは、アプリが有効であることを示すに十分な結果は得られなかったが、検証方法としての妥当性を確認することができた。 今後は、検証実験の結果を踏まえてアプリの修正を行い、視覚障害者を実際の被験者とした検証実験を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度の時点では、人位置計測システムで使用するレーザー測域センサの入手が遅れたため予定していたスケジュールよりもやや遅れていたが、2023年度では遅れを取り戻すことができ、ほぼ順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、視覚障害者を実際の被験者として検証実験を行い、開発しているスマートフォンアプリが駅ホームにおいて人混みの中でも有効に機能することを検証する計画である。
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