Project/Area Number |
22K12953
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 90150:Medical assistive technology-related
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Research Institution | Fukuoka International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
北島 栄二 福岡国際医療福祉大学, 医療学部, 教授 (10513468)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東 登志夫 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (40244090)
東 祐二 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 研究所 障害工学研究部, 研究部長 (40531322)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | 歩行補助具 / シルバーカー / 歩行車 / 高齢者 / 体幹運動 / 歩行 / 三軸加速度センサ / Kinect / 福祉用具 / 体幹 |
Outline of Research at the Start |
高齢者の安全な歩行を確保するために様々な歩行補助具が積極的に活用されている.その様な中,介護保険制度によって歩行車の貸与が可能となっている.しかしながら,我々が行った実態調査では,バランス能力が低下しているにも関わらず,健常な高齢者の荷物運搬に用いられるシルバーカーを漫然と使用している要介護高齢者が多数存在することが明らかとなった.歩行能力に合った歩行車へ変更する指導が急務である.そこで,その科学的根拠を得るため,要介護高齢者に「日常的に使用しているシルバーカー」と「比較する歩行車」を用いて試験路を歩行してもらい,歩行時の体幹運動について比較・分析し,その違いを検証することを研究目的とした.
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Outline of Annual Research Achievements |
コロナ禍における研究計画実施に向けた検討が必要である.そこで,(1)実施に向けた準備・調整,(2)データ取得について,共同研究者である東登志夫(長崎大学・ 医歯薬学総合研究科(保健学科)・教授),東祐二(国立障害者リハビリテーションセンター研究所部長)の両氏から多くのアドバイスを得た. (1)実施に向けた準備・調整事項 主要評価項目の測定に用いる三軸加速度センサは接触式センサであるため,被験者へセンサを取り付ける際,十分なソーシャルディスタンスを確保できない.しかし,非接触式センサであれば被験者とソーシャルディスタンスを確保できる.そこで,①非接触式計測機器(Kinect)の選定,②非接触式計測機器(Kinect)にて対象動作のデータが測定可能かの検証を行った.業者のデモを通じて,機器の特長と制限事項を把握した.検討・検証の結果,非接触式センサの導入を決定した. (2)データ取得 センサを非接触式に変更し,研究者が所有する「外装をはずした構造体のみの歩行補助具」を使用することで,測定の精度を向上させた。また,実際の被験者(高齢者)の測定実施に先立ち,健常者(大学生)の測定を実施した.また、被験者所有の歩行補助具について,測定のために外装を省く作業は適切でないと判断し,研究者が所有する歩行補助具を使用することとした.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
①測定機器(センサ)の変更 ソーシャルディスタンス確保を優先し,接触式センサ(三軸加速度センサ)から非接触式センサ(Kinect)へ測定機器を変更した.非接触式センサ(Kinect)は,赤外線反射を利用したセンサが人体の表面形状を 3D 化し,自動で特徴点に仮想マーカーを付与する.そのため,被験者に接触することなく,ソーシャルディスタンスを確保できる.また,短時間で計測開始が可能であることから,被験者に負担がかからない. ②歩行補助具使用条件の変更 当初の計画では,「日常的に使用している被験者所有の歩行補助具」を用いて,測定を行う予定であった.しかし,非接触式センサへの変更に伴い,以下の測定条件への変更が必須となった.「測定時に使用する歩行補助具は,外装(かご,着座部など)をはずした構造体のみにすべき」.その理由は,センサが外装を身体部分と誤って認識し,仮想マーカーを形成する可能性があるためである,事実,外装を変更しない歩行補助具で測定した場合,仮想マーカーの形成が安定しなかった.一方,外装を省いた歩行補助具で測定した場合,体幹前傾角の仮想マーカーの形成が安定した.なお,下肢のマーカー形成は安定しなかったが,本研究の測定対象ではないために容認できた. すべての被験者に対して「研究者が所有する外装を省いた歩行補助具」を用いてもらい,測定を行う方法へ変更する.その理由は,被験者所有の歩行補助具について,測定のために外装を省く作業は,安全上,適切ではないと判断したためである.なお,研究者が所有する歩行補助具を用いてもらう際には,必ず,被験者の体格に合わせてハンドルの高さを調節することとする. ①②を踏まえ,実際の被験者(高齢者)への測定実施に先立ち,健常者(大学生)の測定を実施した.
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Strategy for Future Research Activity |
(2)データ取得 調査を開始はコロナ禍の収束を目安としている.よって当面は調査対象の施設往訪は控えざるを得ない.協力施設と協議して推進方策を策定するとともに,健常高齢者を対象としたデータ取得も視野に入れる予定である,
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