Project/Area Number |
22K12982
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 01030:Religious studies-related
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Research Institution | Nagoya Gakuin University |
Principal Investigator |
神山 美奈子 名古屋学院大学, 商学部, 准教授 (80803519)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2026: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2025: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | フェミニズム / 日韓 / キリスト教 / フェミニスト神学 / 実践神学 |
Outline of Research at the Start |
本研究は日韓のフェミニズムとキリスト教思想に焦点をあて、現代的課題への応答と社会的実践を比較考察する。性の多様性に注目する「ジェンダー」へと関心が集まる今世紀のフェミニズムへの変遷過程において、両国のキリスト教神学「理論」とセクシャリティやジェンダーという性の在り方を改めて社会に問おうとする「実践的な活動」を比較、考察する。それにより自己省察と思想的深化を生み、直面する課題に有効な実践方法を見出すことができる。また、キリスト教神学のみならず諸宗教に共通する「性」をテーマにする「理論」の考察は宗教学界への新たな問いかけとなり、「実践的な活動」の考察は社会学等への大きな参考資料になると考えられる。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、韓国女性神学者協議会との連絡、交流に努めることで、その設立背景、歴史、現在の関心事などの情報を得ることが出来たことが大きな収穫であった。同時に、韓国女性神学者協議会が発行している機関紙の提供をはじめデータ保存されている研究成果の提供を受け、研究課題目的としている2000年以降の韓国におけるフェミニズムとキリスト教の理論と実践を大いに考察し得る資料を入手することが出来た。 日本国内においては、ジェンダー史学会において「宗教とジェンダー」とのテーマで学術大会が開かれた際には招待発表として「韓国プロテスタント史における『主体』とフェミニスト神学の動向」を行い、特別投稿する機会が今年度に与えられた。ジェンダー史学会では、国内のさまざまな専門分野における研究者たちから宗教に限らず多角的な刺激が与えられ、研究課題テーマとしているキリスト教はもちろん他宗教におけるフェミニズム研究にも関心を寄せる良い機会となった。 さらに、国内のフェミニズムとキリスト教という点から、名古屋YWCAとの交流や韓国・在日・日本女性神学者フォーラムの活動などにも参加することで、韓国と日本のキリスト教関係者や研究者の活動と課題認識に触れることが出来、現代的課題として共有できること、またそれぞれのコンテクストによって状況や考え方が異なること、それによって生じる誤解などを明らかにするという本研究テーマに即した研究活動が概ね順調に進展していると言える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度はコロナによる規制も緩和され、渡韓することが出来た。その際に、韓国女性神学者協議会での学びと交流、また韓国のフェミニスト神学者たちとの対話を実現することが出来たため、概ね順調に進展していると言える。 日本国内においても、宗教を専門とはしないがジェンダーやフェミニズムという観点から研究している研究者たちとの交流が出来たことは大きな収穫であった。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年に叶わなかったこととして、韓国女性神学者協議会と関わりを持つことが出来たが、韓国フェミニスト神学会に携わることが出来なかった。この学会ではより専門的、学術的な議論や交流がなされており、韓国のフェミニスト神学の動向を探るには不可欠であろう。 今年度は、韓国フェミニスト神学会の学術大会参加や、論文の提供を目指したい。そこで研究者たちとの交流を深め、日韓のフェミニスト神学の2000年以降におけるそれぞれの動向を探り、自らの論文執筆に着手することを目標とする。 日本国内においても、韓国・在日・日本女性神学者フォーラムへの協力、そして参加によって見識を広め、関わることで知り得ることを活かして論文執筆に努める。
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