Magistracy and the Right of Resistance in the Calvinist tradition
Project/Area Number |
22K12991
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 01040:History of thought-related
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
住田 博子 東京都立大学, 法学政治学研究科, 博士研究員 (00868143)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2024: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | 抵抗権 / テードール・ド・ベーズ / 為政者の責務 / 宗教政治論 / 抵抗権思想 / ユグノー / 神との契約 / テオドール・ド・ベーズ / 良心の自由 / 君主の神与の地位 / 聖なる王権 / 為政者論 / カルヴィニズム / 共同体 / 封建制度 |
Outline of Research at the Start |
宗教改革者ジャン・カルヴァンは、ジュネーヴにおいて聖俗協働の共同体運営をおこなった。彼は一貫して権力への抵抗を否定した。ところが、後を継いだカルヴィニストのうちに抵抗権思想が出現した。先行研究には、彼らはカルヴァンの思想を否定したがゆえに抵抗権に至ったとする有力な説もある。しかし本研究は、カルヴィニスト抵抗権がカルヴァン思想を前提にして成り立ったと考える。そのうえで転換を遂げた要因を、為政者論のうちに探求する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度の研究実績としては、第一に、同志社大学で開催された2023年度日本ピューリタニズム学会第18回研究大会での研究報告がある。「カルヴァン派抵抗権論と暴政の論理──テオドール・ド・ベーズを中心に」と題して、2022年度からの研究の発見を報告した。内容としては、カルヴァン派抵抗権論の代表的論者であるテードール・ド・ベーズの思考枠組みの中で抵抗の主張が導かれた道筋について、一次文献に即して明らかにした。これは、本研究の「研究の目的」である「カルヴァンの後継者においてなぜ抵抗権思想が出現したか」を解明するための重要なステップである。 第二に、書評を執筆し、学会誌に掲載した。カルヴァン以降のカルヴァン派思想家の政治論・戦争論を論じた一次資料集を対象本とする書評で、「書評 Ian Campell and Floris Verhaart eds.,Protestant Politics beyond Calvin」を題名とする(『ピューリタニズム研究 第18号』に掲載)。対象本は、これまでのカルヴァン派政治論研究ではラテン語一次資料の考察が十分でなかったために、一面的な理解が流布してきたと主張し、ラテン語資料を英訳のうえ提供するものであった。書評執筆によって改めて、17世紀のカルヴァン派論者たちの、抵抗権論を含む政治論について整理ができた。 このほか、インプット作業として、中世の社会理論についての文献を集中的に読み進めた。マルク・ブロックや堀米庸三などの古典的なものが中心となった。また、近年日本やフランスで盛んに為されている王権概念についての新しい研究、具体的には王権の絶対性を見直す研究動向を幅広く渉猟した。それによって、中世王権論の相対化の視点を養うことができた。中世王権論の前提とされている内容が見えてきたので、実際の研究に生かせる準備が整いつつある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
関連する文献の調査や読み込みなど、研究を前進させることができた。とくに、中世社会理論について前提となる考え方をインプットできた。本研究の2つの柱であるカルヴァン派抵抗抵抗権論と、中世王権論の双方について、エフォートを割いたと考える。 しかしながら、今年度の目標としていた研究論文(カルヴァン派抵抗権論をテーマとした論文)の公刊が叶わなかったので、進捗状況を「やや遅れている」と判断せざるをえない。論文の完成度において、雑誌論文の掲載に届かない部分があったことは、真摯に反省したい。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題の最終年度となる2024年度は、研究成果を確実に形にしていきたい。まず第一に、昨年度執筆した、カルヴァン派抵抗権論の論文を改稿し、公刊したい。そのためには、使用する研究文献の精緻な再読が必要になる。 これとは別に、研究の第二のトピックである中世王権論に関しても論文を執筆・発表したいと考えている。16~17世紀抵抗権の出現に寄与したかぎりでの、王権論の伝統の特徴を捉えたい。一般的な意味での中世王権論の傾向は見通しが立ってきたので、当初の研究目的であるこの部分に焦点を絞って研究を進めたい。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)