Project/Area Number |
22K13108
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 02060:Linguistics-related
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Research Institution | National Institute for Japanese Language and Linguistics |
Principal Investigator |
川端 良子 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 言語資源開発センター, 特任助教 (50705043)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2026: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2025: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 参照表現 / 共有知識 / コーパス / 照応表現 |
Outline of Research at the Start |
談話中の名詞(指示詞,代名詞,ゼロ代名詞を含む)を解釈する際,名詞そのものの意味だけでなく,すでに談話に導入された対象や外界にある事物を参照する必要があるとき,名詞と参照対象は照応関係にあるという。照応関係は発話時の様々な言語的・非言語的要因が関わるが,照応関係の規則に関する実証的研究は十分には行われていない。本研究の目的は(1)多様な談話場面における照応形式使用の実態を明らかにし,(2)話者が特定の照応形式を選択する要因を検討し,(3)機械翻訳システム構築等の応用研究に対して研究を効率化するための言語学的な知見を提供することである。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、参照表現の選択規則の解明を目指している。2023年度は、コソア指示詞の分析と場所を参照する表現に関する研究を行った。 コソア指示詞の分析には、『日本語地図課題対話コーパス(マップタスク)』を用いた。マップタスクは、2人の実験参加者のうち、一方の参加者が持つ地図上に描かれた経路を、経路が書かれていない地図を持つ参加者に口頭で伝える課題遂行中の会話が収録されている。経路は、特定のルールに従って配置されたランドマークの付近を経由しているため、経路を説明するためにランドマークが参照される。ランドマークは、大きく分けて、両者の地図上に存在するものと、一方の地図上にのみ存在するものがある。対話参加者がこれらランドマークを参照するときのソ系指示詞の使用傾向について分析を行った。従来研究では、ソ系指示詞の使用規則として、会話参加者のいずれかが参照対象を知らない場合に使用されるとする「非共有説」と、指示対象を概念的対象と見なす場合に使用するという「概念説」があるが、本分析の結果は「非共有説」を支持するものであった。 人が特定の場所や経路をどのように言語で表現するのかを明らかにすることは、移動するロボットや自動運転機械などの開発に有益である。これまでに、場所を参照する表現の特徴や場所表現をコーパスから抽出する方法などについての研究は行われてきたが、どのような表現が人にとってわかりやすいのかという観点から研究は、分析データもなく、行なわれていない。そこで、クラウドソーシングを用いて、特定の地点と経路を説明する表現を収集し、さらに、それぞれの表現のわかりやすさについての評価データの収集を行った。収集したデータは、オープンデータとして公開した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度は、参照表現のタグつけ基準の見直しを行いつつ、課題指向対話を中心に分析を行う計画であった。タグつけについては、参照表現そのものだけでなく、参照表現が使用されている状況に関するタグつけについても検討した。しかし、基準に曖昧な部分が多く、今後も検討が必要である。課題指向対話を用いた分析については、計画通り実施した。全体の進捗状況としては、概ね順調に進展しているといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
申請書の計画にある通り、タグ付け基準について見直しをしながら、分析データを増やしていく予定である。2023年度からは、参照表現だけでなく、会話の中で話題となっている場所や時間に関するタグ付けも行った。このような談話の構造に関する研究は、特に海外で進められているため、国際学会で発表を行い、そこでのフィードバックを活かして分析を進めていく。
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Report
(2 results)
Research Products
(10 results)