Project/Area Number |
22K13109
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 02060:Linguistics-related
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Research Institution | National Institute for Japanese Language and Linguistics |
Principal Investigator |
居關 友里子 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 研究系, プロジェクト非常勤研究員 (70780500)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
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Keywords | 日常会話 / 相互交渉 / コミュニケーション行動 / 談話行為 / 子ども会話 / 談話行為アノテーション / 子ども / 相互行為 / 経年変化 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、経年的に収集した「家庭/幼稚園」における「子どもと大人/子ども同士」の実会話の分析を通し、子どもが他者といかなる方法で相互交渉を行うか、発達に伴い交渉方法がいかに変容するかを実証的に解明することを目指す。これらを明らかにするために、会話データに付与した談話行為情報の量的分析および音声・映像データの微視的分析を行い、結果についてコミュニケーションの場および相手の異なるデータ間、そして発達段階毎に比較・検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
昨年度に引き続き、子どもを含む会話に対する談話行為タグの付与を実施し、アノテーション枠組みの検討を行った。0歳9カ月から6歳0ヶ月のデータに対するアノテーションを試み、およそ2歳0ヶ月以降の月齢では大人の会話に行ったアノテーション枠組みを用いることで、やり取りの大筋が把握可能であることが明らかとなった。一方で、子どもとの会話の特性として観察された具体的な行為の実行にかかわる行為や、良し悪し等の評価といった道徳的発達に関わる振る舞いについては現在の枠組みでは捉えることができないことも明らかとなった。そのためこれらを踏まえたタグセットの拡張が必要とされる。 また、子どもと保護者の間で行われる相互交渉について、すでに分析を進めているごっこ遊び場面に加えて、共に物作りを行う共同作業場面を分析対象とし、参与者の身体的振る舞いを含めた微視的分析を行った。いずれもやり取りや作業の進行に生じた問題とその対処に注目し、子どもと母親はその両者が状況と互いの振る舞いに注意をはらい、振る舞いを調整している様子を記述した。これらのやり取りを通して子どもは、特定の場面に限らない、より汎用的で基礎的な能力の発達に繋がる経験を得ていることが示唆された。 これらの成果について、学会・研究会での成果発表を通して意見交換を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
アノテーションの作業および枠組みの検討は課題への対処の具体的方策の策定に時間を要しておりやや遅れているが、微視的分析については分析対象を増やしながら順調に記述を進めており、全体としてはおおむね順調に進展しているといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
談話行為アノテーションについて、会話参与者の月齢に合わせてアノテーションの厚みに差をつけつつ、アノテーション作業を完了させる。これらに対する量的分析の結果と適用したアノテーション枠組みを取りまとめる。 質的分析については、会話参与者の月齢のバランスを見ながら場面を追加し、これまで扱ったデータの記述と合わせ、子どもの相互交渉過程と場面の関係を中心に比較・検討を行う。
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