留学生のニーズを反映した話題リストとコーパスに基づくタスク教材の開発
Project/Area Number |
22K13147
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 02090:Japanese language education-related
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
小口 悠紀子 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (70758268)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | タスクベース の言語指導(TBLT) / タスク / ニーズ / コーパス / 話題 / 日本語教育 / TBLT |
Outline of Research at the Start |
タスク・ベース型の言語指導(TBLT)を行うには,「話題」と「タスク」が必要であるが,現行の日本語教材で扱われる「話題」は学習者側のニーズが無視されている。加えて,「話題」に沿って「タスク」内で提示される語彙・文法も,実際の言語運用に依拠するものではない。そこで本研究では,1)留学生へのニーズ調査,及び,2)コーパス作成を行う。これらを参考にして,3)「話題」リストの作成,4)「話題別タスク教材」の開発,および,5)教育実践を行い,オンラインツールや論文としてその成果報告を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
コミュニケーション能力の育成において,学習者の動機付けを高め,習得を促進するためには,学習者のニーズに基づく話題リストを作成し,実際の言語運用を活かしたタスク教材の開発が急務である。そこで本研究は下記の研究課題に基づき成果を公表する。研究課題1)大学・大学院に在籍する留学生の動機付けを高める「話題」は何か。/研究課題2)日本人大学生がある「話題」で会話するとき,どのような語彙・文法形式が特徴的に出現するのか。/研究課題3)研究課題1,2に基づき作成した「話題別タスク教材」は,計画通りに機能し,学習者の動機を高めるか。これらの実現に向け、令和5年度は学習者へのインタビュー調査、関連データの分析、論文執筆を行なった。主な成果は以下の3点である。 (1)日本語学習者のニーズ分析に向けてアンケートやインタビュー調査を行なった。 (2)「話題」に基づくタスク教材の開発と実践を行なった。 (3)研究論文1件、学術招待講演1件において成果として公表した。また、来年度の成果発表の場として国際学会4件(米国・中国・ハンガリー・名古屋にて開催)に現在投稿中である。主な論文・講演業績は以下の通り。①『話題別コーパスが拓く日本語教育と日本語学』, 「J-TOCCと『話題別日本語語彙表』を活用したタスクベースの日本語指導」, ひつじ書房, 2023年, 単行本(学術書), 共著, 小口悠紀子/中俣尚己(編),②「教室にリアルを持ち込むー第二言語のコミュニケーション能力を育てるにはどうすればいいのかー」, 小口悠紀子, ことばとことばの教育セミナー, 2023年10月26日, 招待, 日本語, 広島県立大学, 広島県
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
調査実施については、当初計画していた通り、概ね順調に進展している。特に、日本語学習者にニーズ調査のアンケートとインタビューを実施し、ニーズに基づくタスク作成に向けて必要なデータを収集できたことの意義は大きい。また、成果発表においても、書籍や講演で発表の機会をいただくことができた。最終年度の成果報告に向けて、国際学会での発表、英語論文の投稿を目指す段階にある。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進方策として、前年度に引き続き、日本語学習者に対するニーズ調査のアンケートとインタビューを行う。 実施最終年度の成果報告に向けて、国際学会での発表、英語論文の執筆を進める。 2024年7月に開催されるTBLT ASIA大会や2024年日本語教育国際研究大会 (ICJLE2024)において、発表、海外研究者との交流、情報交換を行い、本研究成果を次の共同研究に繋げる予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(14 results)