Project/Area Number |
22K13148
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 02090:Japanese language education-related
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Research Institution | Gakushuin University (2023) Hiroshima University (2022) |
Principal Investigator |
柳本 大地 学習院大学, 付置研究所, 准教授 (20826359)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2025: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
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Keywords | 漢字学習 / 記憶 / 眼球運動 / ストラテジー / 非漢字圏の学習者 / 非漢字圏 / 日本語学習者 / 視覚的認知 / 日本語学習 / 視線追跡 |
Outline of Research at the Start |
本研究は非漢字圏の日本語学習者が,漢字単語をどのように捉え,記憶を構築するのかを明らかにし,認知的特徴に合わせた学習を提案することを目的とする。 その手立てとして,学習者の漢字の記憶時の眼球運動を計測する実験調査を行う。漢字単語の記憶にかかわる要因として,学習者のストラテジー,学習環境,母語の違い,空間を把握する能力などを設定し,日本語漢字単語の記憶に影響を及ぼす要因を分析する。眼球運動の特徴について,量的,質的な観点から分析を行う。そして調査実験によって得られた知見と,単語認知や漢字を扱った関連研究の知見から,認知的特徴にあった漢字学習の順序や提示方法について提案する。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、日本語学習者の漢字学習及び外国語学習に対するストラテジー・ビリーフ調査、自己効力感の項目を整理し、オンラインアンケート形式の調査ツールを作成した。この調査を広く日本語学習者に実施し、その傾向を明らかにするとともに、分析結果から、より信頼度の高い評価指標を構築する。現在は、データ収集段階である。 また、日本語学習者の漢字学習ストラテジーと眼球運動の関係について、注視時間、サッカード数の観点から分析を行った。この成果については論文として報告を予定している。また、漢字単語を構成する漢字と単語の意味の結びつきの評定を求める意味的透明性の調査について、日本語母語話者の評定を用いていたが、非漢字圏の学習者を対象として調査を行った。それにより、意味的透明性について再整理した。 また、日本語漢字単語の属性を多角的に捉えるために、各単語の意味的透明性の他、漢字の画数、漢字の複雑性、読み情報の数などを数値化した。これらの指標は、本研究課題である漢字の記憶の様相を様々な観点から分析を可能とするものである。 また、漢字学習の記憶時の様相を明らかにするための調査デザインを確立し、心理学実験プログラムを構築した。これにより、記憶時と再認時の眼球運動の様相を分析することができる。予備実験が終了している段階であり、現在調査中の日本語学習を対象とした漢字学習のストラテジー・ビリーフ調査の分析に基づいた客観的指標が整い次第、本調査を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2023年度の課題としていたビリーフ・ストラテジー調査は、妥当性のある検証を行う上で、条件に一致する対象者に広く調査を依頼する必要があるが、最適な方法を見出すことができず実施に時間を要している。
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Strategy for Future Research Activity |
本実験となる記憶研究については、実験実施可能な段階まで準備が整っているため、ビリーフ・ストラテジー調査が完了すれば、アンケート項目を調整後、実施が可能となる。日本国内、海外での学習者を対象とした調査を2024年度に行う予定である。
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