Project/Area Number |
22K13159
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 02100:Foreign language education-related
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
矢澤 翔 筑波大学, 人文社会系, 助教 (50844023)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2026: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2025: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2024: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 留学 / スピーキング能力 / Harvard-NGSL文 / 汎音版「北風と太陽」 / 音声データベース / 語学研修 / オンライン / 英語 / 音声 / 日本語 / データベース |
Outline of Research at the Start |
本研究は、日本人学生の英語発話音声を『留学』の前後で収録したデータベースを構築することである。『留学』には従来型の海外派遣留学に加えてオンライン留学も含める。本研究により、例えば短期のオンライン留学でも英語発音能力の向上に寄与するといった結果が得られれば、ウイズコロナ時代における『留学』のあり方を検討および再定義するための有用な指標となると期待される。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、所属組織において研究倫理審査の承認を得た上で、データベースの公開を委託する予定である国立情報学研究所・音声資源コンソーシアムに同意書の内容に問題がないか確認してもらうことで、データの収集と公開に向けた最終調整を行った。当初計画では収録する音声を英語(「Harvard-NGLS文」)に限定していたが、学習者の母語である日本語(汎音版「北風と太陽」)も含めることで、通時的かつ通言語的な比較も可能なデザインに変更を加えた。 また、既存の英語音声コーパス(イギリス英語話者16名による「Harvard文」720文の読み上げ文を収録したARUコーパス)を用いて、「Harvard-NGLS文」50文の音響分析を行ったところ、少なくとも母音に関しては音声バランスが優れており、720文全てを用いた場合と比べても遜色ないレベルのデータが50文で収集できることが明らかになった。「Harvard文」は他の英語音声コーパス(アメリカ英語話者を対象としたUW/NUコーパスやオーストラリア英語話者を対象としたMAVAコーパス等)でも広く使用されていることから「Harvard-NGSL文」を用いることで、学習者の英語音声と多方言の母語話者の英語音声とを容易に比較することができるという利点も裏付けされた。、アノテーションについても、多大な労力と時間を要する手動アノテーションを必ずしも行わなくとも、Montreal Forced Alignerを用いた自動アラインメントで十分な精度が確保できることが確認できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
データの収集と公開に向けた準備はあらかた整ったものの、所属大学において英語圏への派遣留学を希望する日本人学生の数が想定よりも少なく、その中でも長期的なデータ収録に協力してもらえる学生の数は限られているため、思うように参加者数が集められていないのが現状である。
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Strategy for Future Research Activity |
所属大学だけでは十分なデータ数を確保できない可能性が出てきたため、他大学からも参加者を募集する方向で調整を進めている。また、研究計画の後半で行う予定であった印象評定実験については、音響工学的なアプローチにより近似できる公算が大きくなったため、その分をデータ収集期間に充てる予定である。
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