英文読解における「中心性効果」に関するメカニズムの解明
Project/Area Number |
22K13163
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 02100:Foreign language education-related
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Research Institution | Dokkyo University |
Principal Investigator |
木村 雪乃 獨協大学, 法学部, 准教授 (40779857)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 英語教育 / リーディング |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、英文読解における「中心性効果」を検証することである。テキスト内の中心的な情報は、周辺的な情報に比べて再生されやすい (中心性効果)。また、第二言語での読みでは母語での読みに比べて中心的な情報の再生が少ない (中心性の欠如)。本研究では、英語学習者の読解における中心性効果について、(a) 読み手の英語熟達度との関係、(b) 読みの目的との相互作用、(c) タスクパフォーマンスとの関係、の3つの側面から調査する。最終的には、英語学習者の読解メカニズムを説明するモデルを提唱し、テキスト理解度やタスクパフォーマンスを向上させるための効果的な指導法について具体的な示唆を得る。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、日本人英語学習者のテキスト理解における中心性効果 (中心的情報は、周辺的情報に比べて再生されやすい) について、そのメカニズムと関連する諸要因を調べることである。 本年度は、これまでに収集したデータについて統計的な分析を行い、得られた結果を読解研究や心理言語学の理論に基づいて解釈した。日本人英語学習者の読解における、読みの目的とテキスト情報の中心性の交互作用を調査した実験の結果から、学習者のテキスト理解には読みの目的とテキスト情報の中心性の両方が反映されていることが示された。一方で、それぞれの要因は読解中の異なる時点 (e.g., 読解の初期処理、後期処理) に作用している可能性も示唆された。今後は、この可能性についてより詳しく検討するために、読解中のプロセスを直接的に観察する測定方法を用いた実験も実施する必要がある。 また、本年度は、今後の実験実施に向けて実験マテリアルの収集と実施するタスクの検討も行った。実験マテリアルについては、先行研究で使用されたものを収集し、日本語を母語とする英語学習者向けに改編を行った。タスクについては、要約タスクに関する先行研究を精査し、タスクの実施方法や採点方法等について検討を行った。今後はこれらのマテリアルとタスクを用いた実験を実施し、タスクパフォーマンスが高い読み手/低い読み手の読解プロセスの特徴を明らかにするための実験を行う予定である。 本研究は、読み手・テキスト・タスクの観点から読解を多角的にとらえ、英語学習者の読解メカニズムを説明できる点で意義がある。また、今後行う実験の結果と総合して、テキスト理解度やタスクパフォーマンスを向上させるための効果的な指導法について具体的な示唆を得ることを目指している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初はタスクパフォーマンスが高い読み手/低い読み手の読解プロセスの特徴を明らかにするための実験を行う予定であったが、実験マテリアルの選定とタスクの検討に想定よりも時間を要したため、実験を実施するための準備を整えることはできたが、実験を実施してデータを収集する段階までは至らなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究では、テキスト読解中の読解時間や眼球運動を測定することにより、タスクパフォーマンスが高い読み手/低い読み手の読解プロセスの特徴を調べ、テキスト情報の中心性と読みの目的の影響がどのように反映されるかを調べるための実験を行う。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)