Project/Area Number |
22K13182
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 02100:Foreign language education-related
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
浅利 庸子 早稲田大学, 商学学術院, 専任講師 (70631331)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | 定型言語表現 / ライティング / formulaic sequences / lexical phrases / 定型型言語表現 / 英作文 / Lexical Phrases / Coherence / 定型的言語表現 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、日本語を母語とする学習者にライティングの場面において必要な定型表現とその指導方法を明らかにすることを目的とする。そのために、(1)様々な言語レベルの日本語母 語話者(NNS)のライティングにおいてのFS使用法を調査し、(2)NNSが母語話者(NS)に近づくために必要なFSの教育実験を中心とした実証研究を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究はライティングにおいて定型表現(formulaic sequences, FS)がどのように一貫性(unity)と論理性(coherence)に関係しているかを調べるものである。 2023年度は育児休暇のために9月1日まで課題を中断していた。復職後は休業前に取集していたデータの分析に専念した。具体的には54人の学習者から200ワード程度の英作文を集めた。27人は中級レベル、27人は準上級レベルの英語学習である。この二つのレベル間にFSの使用頻度(token)と使用タイプ(types)に違いがあるかを調べた。量的分析の結果token及びtype両方においては有意差はみられなかった。しかし、質的分析の結果二つのレベルの学習者は違う種類のFSを使用していることが分かった。具体的には1)意見や考えを述べる場合、中級の学習者は一人称単数(I)の代名詞を含む表現(I think that等)を使用する傾向があるが、準上級の学習者はaccording toなどのように他者の意見を述べる表現を使用する。2)準上級の学習者はパラグラフをsummarizer(to sum up等)を含む文章で終わらせる傾向があるが中級者はそうでなかった。(3)準上級者のデータからはon top of that等、より多彩なlogical devicesが見つかった。 これらのFSがどのようにunityとcoherenceに関係しているか今後調べる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
産前産後休暇及び育児休暇のため課題を中断したため、計画より遅れているが、いただいた延長期限内に課題を終わらせることができる。
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Strategy for Future Research Activity |
学習者がどのような定型表現(FS)を使用するかはこれまでのデータで分かってきたため、今後はFSがどのように一貫性(unity)と論理性(coherence)に関係しているかを調べる必要がある。そのためには複数の英語母語話者に上記2つの観点から既存のデータ(学習者の作文)を評価してもらう予定である。最後に学習者のライティングにおける(1)FS使用数、FSタイプ数、の2つ変数と、(2)上記のライティング評価との相関を統計で分析する。 また、FSが一貫性と論理性に関係しているとなると、どのようなFS指導方法がライティング能力の向上に効果的か調べていく必要がある。このためには事前テスト、事後テスト、遅延事後テストを使ったデザインによりFS指導の教授効果を検証する予定である。トリートメントとしてはFSに気づき促す活動などを考えている。
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