Project/Area Number |
22K13328
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 06010:Politics-related
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
須川 忠輝 三重大学, 人文学部, 講師 (90943548)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2025: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 政府間関係 / 地方自治 / EU / 国際行政 / 公共政策 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、超国家的性格を有する国際機関の存在が、一国内の行政活動や中央地方関係にいかなる影響を与えるのかという関心から、欧州連合(EU)加盟国におけるEU・加盟国政府(中央政府)・地方政府の三者を中心とするマルチレヴェルの政府間関係の実態について、地方政府の行動や政策過程に焦点を当てて解明するものである。具体的には、EU加盟前後の比較が可能な中東欧諸国を対象として、EUと地方政府の相互関係や、EUが各国の中央地方関係に与える影響を分析する。本研究は、より一般に、どのように国内行政と国際行政が相互に作用するのかについての理論構築に貢献するものである。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、超国家的性格を有する国際機関の存在が、一国内の行政活動や中央地方関係にいかなる影響を与えるのかという関心から、欧州連合(EU)加盟国におけるEU、加盟国政府(中央政府)、地方政府の三者を中心とするマルチレヴェルの政府間関係の実態について、地方政府の行動や政策過程に焦点を当てて解明するものである。具体的には、EU加盟前後の比較が可能な中東欧諸国を対象として、EUと地方政府の相互関係や、EUが各国の中央地方関係に与える影響を分析する。 2023年度は、研究課題に直接的に関係する①EUの公共政策の仕組み、②EUと加盟国間関係、③研究対象となる中東欧諸国の政府間関係の3つについて、国内外の文献の収集と整理を実施し、個別に設定している研究課題の分析を進めた。このうち、②③に関連して、日本政治学会2023年度研究大会にて口頭報告(「民主主義の後退」と地方自治:EU加盟後の東中欧諸国における中央地方関係の動向)を行ったほか、③に関連して論文(「チェコとスロヴァキアにおける地方制度の歴史的展開:ハプスブルク帝国期から社会主義期まで」『法経論叢』)ならびに書籍等出版物の分担執筆2点(「地方自治――その特徴と歴史的変遷」『チェコを知るための60章』明石書店、「体制転換後のスロヴァキアの地方自治:中央集権か地方分権かをめぐって」『スロヴァキアを知るための64章』明石書店)を発表した。 また、学会や研究会を中心に、関連分野の研究者との研究上の意見交換も進めたほか、国立国会図書館のデータベースを活用して海外ジャーナル論文の収集に努めた。 なお、現在、個別の研究課題に関する論文の執筆を進めており、次年度の公刊に向けて準備中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
年度中に現地調査を計画していたが、予定していた出張時期に、研究代表者が病気のため、長時間の航空機への搭乗が難しい状況にあった。そのため、現地調査を次年度に延期したことから、進捗がやや遅れている。 上記より、本年度は既に収集している資料やオンライン上で利用可能なデータベースを活用して、研究を進めた。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、延期している海外でのフィールドワークを実施するとともに、研究成果の取りまとめに取り組む予定である。 また、国内学会に加えて国際学会への参加も予定しており、海外研究者との研究交流をこれまで以上に進めていく。
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