Project/Area Number |
22K13329
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 06010:Politics-related
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
新川 匠郎 神戸大学, 国際文化学研究科, 講師 (60802486)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 質的比較分析(QCA) / メディアシステム / 比較政治学 / 欧州研究 / アカウンタビリティ |
Outline of Research at the Start |
本研究は欧州でのメディアシステムの収れんと分岐について政治制度の配置構成から問う。メディアシステムの国際比較では類型学的関心が強く、 メディアシステムにおける収れんと分岐という動態的特徴について多く議論されてこなか った。また政治制度の比較研究では政党中心の分析が主で、メディアとの関係について検討が進められていない。いかなる政治制度の下で国別メディアの特徴は収れん、分岐のパターンを示しているのか。この問いに対し本研究は政権のアカウンタ ビリティを支える政治制度に注目して考察する。これにより有権者を補助するメディアの多様な特徴とアカウンタビリティ問題に基づくメディアの役割変化を浮き彫りにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は欧州におけるメディアシステムの収れんと分岐について政治制度の配置構成とその変化から問うものである。本年度は、欧州におけるメディアシステムについての資料・文献の収集を進める一方で、メディアシステムの時間的変化パターンを分析するために用いる質的比較分析(QCA)の更なる方法論的な検討を進めている。昨年度は「各国内で時間的な変動のある条件」と「各国内では変化しないが国別で違いのある条件」の二種類の条件をQCAでは切り分けられないという課題を踏まえて、複数条件および結果の2時点の差分を取り、時間的変化条件およびその配置構成に注目するTime-differencing QCAの開発を進めていた。これを踏まえて今年度は、まず「各国内では変化しないが国別で違いのある条件」に関して精査している。具体的にはt-1期という変化以前およびt-1期からt期への変化過程における文脈的条件という2種類の条件が、「各国内で時間的な変動のある条件」と組み合わさる特徴について検討を行っている。この点については、2023年12月にアントワープで行われたQCAの専門家ワークショップで報告を行い、フィードバックを受けている。また「各国内で時間的な変動のある条件」については、その変化が結果に影響を及ぼすものであるか、適切な診断を課題としていた。この点について、条件組み合わせの内で余分なものでないかを確認するために、「各国内では変化しないが国別で違いのある条件」と切り分けて分析する方針を検討している。これらは本研究で取り組むメディアシステムの収れんと分岐のパターンを捉える分析の精緻化を可能にするものと位置付けられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
メディアシステムの分析に向けた文献・資料・データは国内での収集に留まっており、現地での調査が出来ていない。そのため「やや遅れている」としている。
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Strategy for Future Research Activity |
現地での調査を通じて文献・資料・データを収集すること、その上で分析のためのデータセットを構築することが今後の研究の推進方策となる。
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