Project/Area Number |
22K13359
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 07010:Economic theory-related
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
阿武 秀和 筑波大学, システム情報系, 助教 (30706734)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2026: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2024: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | マッチング / 優先順位ルール / マーケットデザイン |
Outline of Research at the Start |
非分割財の公平配分に関する研究を行う。とりわけ、優先順位が必ずしも完全性を満たしていないマッチング問題に注目して、個人間および部局間の二重の意味で公平な配分を達成する方法に関する研究を行う。応用例としては、大学において各学部から順位をつけて推薦された学生たちに非分割財(例えば奨学金や交換留学プログラムなど)を割り当てる問題などが該当する。
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Outline of Annual Research Achievements |
23年度中には3本の論文原稿を完成させることができた。それらの論文のうち2本は基数的選好情報に基づく制度設計の限界を示した論文で、"Efficient and strategy-proof cardinal rules on a restricted domain"および"Note on Gale's conjecture in one-sided matching problems"である。また、複数ドナーを必要とする移植市場における優先順位メカニズムの誘因両立性を示した論文"Ordinally Bayesian incentive-compatibility of priority mechanisms for dual-donor organ markets"も完成することができた。前者2本については筑波大学社会工学コモンズのディスカッションペーパーとして公開した上で学術誌に投稿した。また1本目の論文については、他の専門家の意見・感想を参考に論文を改善するために、大阪経済大学でセミナー報告を行った。 23年度以前から完成していた2本の論文についても、改訂および投稿作業を行った。それらの論文は、複数ドナーを必要とする移植市場モデルの提案を行なった論文"Dual organ markets: Coexistence of living and deceased donors"および、不完備な優先順位を伴うマッチング市場において弱コアと呼ばれる配分を実行するための方法について検討した論文"Fair priority-completion in assignment problems"である。どちらの論文も筑波大学社会工学コモンズのディスカッションペーパーとして公開している。前者については改訂作業を行い、学術誌に投稿する作業を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
いくつかの論文を完成することができたという意味で概ね順調に進展していると判断している。とりわけ、新たに"Efficient and strategy-proof cardinal rules on a restricted domain"および"Note on Gale's conjecture in one-sided matching problems"を完成できたことが大きな成果であったと考えている。これらの論文はまだ学術誌に受理される段階には至っていないが、投稿する作業までは行うことができた。その他の論文についても、学術誌への掲載を目指して順次投稿作業をおこなってきており、順調に進展していると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究の推進方法については特に変更する点はなく、論文の投稿と(不受理の場合には)改訂作業を繰り返していく。また、複数財割当問題の周辺のトピックで参考になる研究成果や知見がないか、新たに着手できる問題はないかを調べていく。特に、単峰的な選好を持つagentたちに対してhomogeneousな非分割財を割り当てる問題について注目したいと考えている。
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