| Project/Area Number |
22K13379
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| Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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| Allocation Type | Multi-year Fund |
| Review Section |
Basic Section 07040:Economic policy-related
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| Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
黒石 悠介 一橋大学, 大学院経済学研究科, 講師 (60930047)
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| Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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| Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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| Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
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| Keywords | 国際貿易 / 再配分効果 / スイッチングコスト / 賃金格差 |
| Outline of Research at the Start |
貿易の自由化がもたらす影響は産業間で異なる利益及び弊害はあるものの産業内で貿易は同一の影響を与えると考えられてきた。しかし、現実では同一産業内でも貿易の自由化によって賃金格差の拡大が観測されており、貿易が及ぼす影響は歪んで行き渡っている。この貿易に由来する配分効果に関してはメカニズムが様々に議論されているが、重要であるものの未だ研究されていない領域として労働市場における企業を変更する際のスイッチングコストが挙げられる。本研究では貿易の自由化がもたらす労働再配分にスイッチングコストがどのような影響を及ぼすかを明らかにする。
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| Outline of Annual Research Achievements |
貿易の自由化がもたらす影響は、産業間で異なる利益及び弊害はあるものの、産業内で貿易は同一の影響を与えると考えられてきた。しかし現実では、同一産業内でも貿易の自由化によって賃金格差の拡大が観測されており、貿易が及ぼす影響は歪んで行き渡っている。この貿易に由来する配分効果に関しては、メカニズムが様々に議論されているが、重要であるものの未だ研究されていない領域として、労働市場における企業を変更する際のスイッチングコストが挙げられる。 労働市場でのスイッチングコストの異質性は、貿易の自由化に関して熟練労働者に有利に働きかけて、同一産業内の賃金格差を引き起こしている可能性がある。貿易の自由化は、労働者の再配分を引き起こし、同一産業内で輸出により労働需要を増やした企業において熟練労働者が採用されやすく、また輸入競争圧力により労働需要を減らした企業において職を失った場合でも、熟練労働者が労働市場に再び戻りやすいためである。本研究では、企業を変更する際のスイッチングコストが、貿易の自由化が引き起こす労働再配分にどのような影響を及ぼすかに関して実証分析を行うことを目的とする。 令和5年度に引き続いて、令和6年度においては、ドイツの雇用研究所(The Institute for Employment Research)から提供されているドイツの労働者・事業所結合データを用いて、貿易と賃金格差に関して更なる定形化された事実を得ることに成功した。また、令和6年度までに得られた事実と整合的なスイッチングコストの異質性を組み込んだ貿易モデルの構築に着手することが出来た。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和6年度までに得られた事実と整合的なスイッチングコストの異質性を組み込んだ貿易モデルの構築に着手することは出来たが、得られた事実と完全に整合的なモデルの構築には現段階で至っていない。また、本研究を分析する上で関連している国際貿易・応用ミクロ計量経済に関する論文を、国際ジャーナルに投稿を目指していたが、令和7年度にずれ込んだために当初の計画からは進捗が遅れた。
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| Strategy for Future Research Activity |
引き続き、ドイツの労働者・事業所結合データを用いて、貿易と賃金格差に関する定型的な事実の把握に努めるとともに、これらの事実と整合的な貿易モデルの構築を進める予定である。また、得られた事実およびモデルに基づいて論文を執筆する予定である。
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