Project/Area Number |
22K13402
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 07040:Economic policy-related
|
Research Institution | Soka University |
Principal Investigator |
内海 友子 創価大学, 国際教養学部, 准教授 (90845413)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
|
Keywords | インドネシア / 自然災害 / インフォーマル労働者 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、自然災害の多いインドネシアにおいて、災害がもたらすインフォーマル労働者への影響を実証的に分析する。近年、自然災害が増加している中、発展途上国においては、災害のような外的ショックが起きると、貧困層の人々は貧困を抜け出せない可能性がある。特にインフォーマル労働者は、もともと賃金が低く社会保障などがないことから、災害の影響が大きいと考えられる。そこで、インドネシアにおける家計調査のパネルデータを用いて、災害がもたらす賃金や失業などの労働アウトカムへの影響について、個々の特性による影響の異質性も考慮し分析を行う。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、自然災害の多いインドネシアにおいて、災害がもたらすインフォーマル労働者への影響を実証的に分析する。近年、自然災害が増加している中、発展途上国においては、災害のようなショックが起きると、貧困層の人々は貧困を抜け出せない可能性がある。特にインフォーマル労働者は、もともと賃金が低く社会保障などがないことから、災害の影響が大きいと考えられる。本研究から得られる知見は、今後の途上国における危機管理および労働市場に関する政策形成において、重要であると考える。
具体的には、RAND Corporationが提供しているインドネシアのIndonesian Family Life Surveyというパネルデータを用いて、以下の2つの問いに分けて段階的に分析を行う。1点目は、「自然災害がもたらす影響は、インフォーマル労働者とフォーマル労働者によって異なるか」を検証し、全体的な差異について把握する。2点目は、1点目で推計された影響が「性別、年齢層、貧困層、セクター、複数の職に就いているかどうか、といった個々の労働者の特性によって異なるか」という影響の異質性に着目して分析する。
今年度は、当初の計画どおり、1点目の問いに加えて、2点目の問いについて分析を進め、性別・年齢層別など個々の特性による災害の労働アウトカムへの影響の差異について、暫定的な結果を得ることができた。この結果に基づいて、論文のドラフトを執筆し、国際学会での発表を行なった。次年度は、さらにその他の労働者の特性に着目し分析を深め、論文を改訂しジャーナル投稿を目指す。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度の計画は、初年度の研究基盤をもとに、計量的なデータ分析に取り組み、災害の影響の異質性を見るため、性別、年齢層、貧困層、セクター、複数の職に就いているかどうか、といった個々の労働者の特性別に分けたサンプルごとの分析を行う予定であった。今年度はこれらの作業を進め、暫定的な追加分析結果を得ることができた。現在、推計モデルの精緻化を進めるとともに、論文を改訂しているところである。
|
Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、さらなる追加的なデータ分析と推計モデルの改良に取り組む。夏には国際学会で報告を行う予定である。研究報告で得たフィードバックをもとに改善し、論文をジャーナルへ投稿することを目指す。
|