Project/Area Number |
22K13476
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 07080:Business administration-related
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
鈴木 智気 金沢大学, 経済学経営学系, 講師 (90843459)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | サーバントリーダーシップ / マネジャー / マネジメント / サーバント・リーダーシップ / 管理者行動論 / リーダーシップ論 / マネジメント論 / 管理者行動 / 実践プロセス / 日常行動 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、具体的には、以下二つの課題を明らかにすることを目的とする。 1:SLを指向するリーダーは、日常の仕事の中でSLを実践するために、具体的に何をどれだけ、どのように行っているのか。 2:リーダーがSLを実践する過程では、どのような制約や困難が発生するのか。また、そのような制約・困難に対して、SL指向のリーダーはどのように対処するのか。 そして最終的には、SL行動の効果的な実践においてリーダーに求められる日常行動のパターンについて、経営実務的なインプリケーションを提示することを目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は、支援・尊重志向のリーダーシップであるサーバント・リーダーシップをテーマに、サーバント・リーダーシップの実践におけるプロセスと日常行動を明らかにすることである。 この課題に対する当該年度の研究実績は以下の通りである。まず、サーバント・リーダーシップの実践におけるマネジャーの日常的・具体的な役割について整理するとともに、実践プロセスにおいてマネジャーが直面する困難性について明らかにした。この研究は、サーバント・リーダーシップにおけるリーダー自身の困難や葛藤の存在を提示するとともに、サーバント・リーダーがサーバント・リーダーシップを実践する過程では、部下に対する支援・尊重だけでなく、「困難への対処」が必要になるという示唆を得た。この成果は論文として公表済みである。 また、PHP研究所の協力のもと、日米合弁企業X社における組織変革過程を追いかけ、同社のリーダーの変革過程に対する意識の実態を調査し、これを報告書としてまとめた。 さらに、サーバント・リーダーシップのダークサイドに関する最新の研究成果を整理し、その内容を一般向けのビジネス誌に寄稿した。 これらと合わせて、サーバント・リーダーシップの実践、特に困難とそれへの対処を明らかにするための質的調査を継続した。具体的には、NPO法人の協力のもと、サーバント・リーダーシップを実践するマネジャーを対象にしたインタビュー調査を複数実施し、そのデータについてGTAによる分析を行った。この調査・分析結果については、近日中に論文としてまとめる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
概ね順調に進行していると思われる。本研究課題を完遂するためには、サーバント・リーダーシップの困難とは何かを明らかにするとともに、そうした困難にサーバント・リーダーはどう対処しているのかを明らかにする必要がある。この点、当該年度には、困難の問題についての整理をし、成果として公表している。また、困難の対処については、サーバント・リーダーシップを実践するマネジャーに対する質的調査を行い、現在はその知見をまとめている段階である。
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Strategy for Future Research Activity |
サーバント・リーダーシップの実践者を対象とした質的調査を継続してきた。今後の推進方針として、まずはこの知見を研究成果としてまとめる予定である。具体的には、サーバント・リーダーシップの困難に対する対処における実践的な知識と戦術を質的データに基づき明らかにする。 合わせて、サーバント・リーダーシップの実践に関する本研究課題の研究成果を書籍としてまとめ、刊行する予定である。
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