職場における従業員の沈黙動機の帰属一致プロセスの解明
Project/Area Number |
22K13479
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 07080:Business administration-related
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
辺見 英貴 長崎大学, 経済学部, 助教 (80914241)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
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Keywords | 従業員の沈黙 / 従業員の発言 / 沈黙動機 / コンテクスト / 質的研究 |
Outline of Research at the Start |
本研究課題は、職場におけるマネジャーと従業員の沈黙動機に対する帰属一致(すなわち、思い込みの解消)のプロセスを明らかにし、従業員の沈黙が業務進行に対してポジティブな影響を与える状況を検証する。従業員の沈黙 (employee silence)とは、従業員がマネジャーに対してアイデアや情報や意見の主張を控える行動である。先行研究では従業員の沈黙動機が精査されておらず、沈黙行動の全体像の把握が必要である。本研究の成果として期待されるのは、企業の人事施策に対して新たな示唆を与えることである。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、マネジャーと従業員の沈黙動機に対する帰属動機のプロセスを明らかにし、従業員の沈黙が業務進行に対してポジティブな影響を与える状況を検証することである。従業員の沈黙とは、従業員がマネジャーに対してアイデアや情報や意見の主張を控える行動である。本研究は、学術と現実を架橋するとともに、企業組織の人事施策に対して新たな示唆を与えることが期待できる。 令和4年度は、先行研究の理論的検討およびパイロット調査を行った。並行して、研究論文の執筆を行なった。研究論文では、人的資源管理論で主に扱われている参加と関与の概念を用いて、従業員の発言および沈黙の切り替えに関する考察を行なった。本論文を通して、沈黙および発言行動の概念の弁別をする重要性と、沈黙場面のコンテクストについて議論が可能となる。また、組織のコミュニケーションにおいて、非公式の場面を用いることの重要性を示唆した。加えて、国際学会での報告および国際交流会での発表を行った。国際学会では、従業員の発言が創造性に与える影響に関する理論的検討について報告した。国際交流会では、Pukyong National Universityの研究者に向けて、日本の職場における従業員の沈黙に関する現象および研究について発表した。それぞれの発表を通して、国内外問わず本研究の意義を訴求した。さらに、学内セミナー(学習プログラムSDセミナー)にて、職場における従業員間のコミュニケーションの重要性を理論的検討に基づいて、発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
理論研究に取りかかっているが、本格的な論文執筆には至っていない。また、調査先との交渉も行なっているものの、ケースの選定に想定よりも時間を要している。
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Strategy for Future Research Activity |
先行研究をレビューした上で、主要理論である帰属理論について整理し、論文執筆を実施していく。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)