Project/Area Number |
22K13486
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 07080:Business administration-related
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Research Institution | Kanazawa Seiryo University |
Principal Investigator |
杉山 裕子 金沢星稜大学, 経済学部, 准教授 (20824783)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2026: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2025: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2024: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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Keywords | 価値創造 / 市場創造プロセス / アントレプレナー / エフェクチュエーション / 地域人材 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、地域人材(地域のキーパーソン)を活用して新たな事業機会の創出を重ねている起業家の活動を参与観察し、当該地域における価値共創システムの構築を実践的に明らかにするものである。具体的には次の3点、①地域人材の活用による知識創造体制の構築プロセスの分析、②起業家による市場創造プロセスの分析、③価値共創システムの展開と地域発展を課題とする。分析視座に、Sarasvathy氏が提案したエフェクチュエーションを用いることで、マーケティング研究と企業家研究の理論的接合を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、起業段階においては、必要な経営資源や組織能力が十分ではないにもかかわらず、なぜ関係他者との相互作用により価値を生み出す仕組み、「価値共創システム」を構築することができるのか、さらにこうして導き出された起業家の行動原則は、従来のマーケティング理論で欠けていた起業段階における市場創造プロセスをどのように補完するのかを明らかにすることである。本年度は、昨年度に引き続き、地域人材(地域のキーパーソン)を活用して新たな事業機会の創出を重ねている起業家の活動を参与観察し、新規市場創造に向けた起業家の行動様式において注目すべき着眼点及び研究課題の発見に努めた。 当該企業が実施するいくつかの事例を観察し、導き出された論点の一つは、新規事業創発のために必要な組織としての柔軟性と組織体制との関係である。対象企業はベンチャー企業ならではのユニークな組織体制をとっている。自社内に自律的意思決定ができる組織を形成し、既存のバリューネットワークに囚われることなく活動できる構造を生み出している可能性が指摘できる。 一方で、こうしたユニークな組織体制は、マネジメントにおいて特異な技術や仕組みを要するであろうことから、組織能力とは別問題として、人材マネジメントとその条件についても今後の論点の一つとして挙げた。 なお、これらの知見は、地元企業に協力を依頼し、参与観察する中で得たものである。同社は、多様な地域資源をつなぐことでソリューションを提供する、コーディネート業を主たる業務としている企業である。当該企業が有する知識や経験がこの場合中核資源となり、効果の高い事業へ繋がっていることが観察された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究対象企業への参与観察の程度や関係者へのインタビューなどの現地調査が当初の予定より遅れており、そのため総合的にやや遅れた状況となっていると判断される。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き参与観察による現地調査をすすめる。これらにより得られた情報は、一つの検討事例として研究ノートとしてまとめ、公表する予定である。さらに2024年度は、文献調査を通じて理論上、方法論上の課題をも検討する予定である。地域における価値創造プロセスとしてその役割を検討する必要があることから、その検証のための枠組みを検討する。
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