Project/Area Number |
22K13557
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 08020:Social welfare-related
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
後藤 亮平 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (20780092)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
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Keywords | 生活リハビリテーション / ICF / CBR / 多職種 / 介護者 / リハビリテーション |
Outline of Research at the Start |
超高齢社会を迎え、要介護者の増加や介護者のマンパワー不足により介護施設に入所する高齢者が増加している。そのため、介護専門職には入所者の日常生活をリハビリテーションの一環として捉え、その方らしい自立した生活をサポートする生活リハビリの視点が必要である。しかし、介護専門職は養成課程からリハビリテーションについて学ぶ機会が少ない。そこで本研究は、主に介護福祉士を対象に、生活リハビリテーションの視点を醸成するためにリハビリ専門職と行う協働学習プログラムを開発・実施し、その効果を評価することを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
生活リハビリテーションには個人レベルの視点と地域レベルの視点が必要である。今年度は、個別ケアの枠組みであるInternational Classification of Functioning, Disability and Health (ICF)と、個別ケアだけでなく地域ケアを含む枠組みであるCommunity-based Rehabilitation (CBR)*を取り入れて、主に以下の内容に取り組んだ。 1.介護施設での介護業務や訪問介護に従事する介護職を対象に、ケアの現状と課題についてICFの視点を踏まえてインタビュー調査を実施した。これらの結果をもとに研修会(ワークショップ)の内容を検討した。 2.地域の保健医療福祉に従事する専門職等を対象に、オリジナルの事例を用いて病院・施設・在宅それぞれのセッティングで必要となる生活リハビリテーションについてグループワークを行うワークショップを開催した。 3.WHOが開発したCBRの評価指標であるCBR Indicators (CBR-Is)の日本語版を作成するため、WHOに翻訳の許可をとり日本語版CBR-Isを作成した。 1と2のように、介護業務に従事する介護職へのインタビュー調査(ニーズ調査)し、その結果をもとにワークショップを行ったことは、介護職等の個別ケアにあたる専門職に生活リハビリテーションの視点を醸成するために有意義であると考える。また3で行った日本語版CBR-Isの開発は、今後地域ケアの評価指標として活用されることが期待される。 *CBRガイドライン(WHO)には、保健、教育、生計、社会、エンパワメントの5つのコンポーネントが含まれる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の計画では介護職などへの研修会(ワークショップ)を複数回行い、学習者評価やプログラム評価を行う予定だったが、インタビュー調査などを行いプログラム開発に時間を要したことがやや遅れている理由の1つである。またフィールドワークやインタビュー調査等を通して、生活リハビリテーションの視点を広めるには、個別ケアだけでなく、地域ケアの視点を含めた活動が必要と考え、日本語版CBR-Isの開発を進めたことも全体の計画が遅れることにつながったと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題の最終年度になるため、生活リハビリテーションの視点を醸成するために開発してきたプログラムを介護職等に実施し、学習者評価・プログラム評価を行い、その結果を学会発表や論文化する。また新たに開発した日本語版CBR-Isの妥当性検証を行い、論文化を進める。さらに妥当性を検証した日本語版CBR-Isを国内のある地域で用いて評価し、地域のリハビリテーションにおける現状と課題について明らかにすることを計画している。
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