Project/Area Number |
22K13605
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 08030:Family and consumer sciences, and culture and living-related
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Research Institution | Nagasaki International University |
Principal Investigator |
菊地 優子 長崎国際大学, 公私立大学の部局等, 助教 (30611983)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 食物アレルギー / 腸管透過性 / オボアルブミン |
Outline of Research at the Start |
食物アレルギーは患者数の増加や原因食品、感作経路の多様化により、近年重要な社会的課題となっているが、その発症機序については不明な点が多く残る。食物アレルギーは食物アレルゲンの体内侵入が引き金となり過剰な免疫応答が惹起されることから、発症時には腸管のバリア機能や腸管透過性が変化している可能性が示唆される。そこで本研究では、食物アレルギーモデルラットを作製し、発症時の食物アレルゲンの体内侵入量や腸管透過性の変動を検討することにより、腸管透過性の視点から食物アレルギーの機序や増悪因子を明らかにすることを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、腸管透過性の変動に着目し、食物アレルギーの発症および増悪の機序を明らかにすることを目的とする。そのため、現在食物アレルギーモデルラットを作製し、食物アレルゲンの腸管透過性の変動について検討している。 昨年度、食物アレルギーモデルラットの作製条件を検討し、オボアルブミン(OVA)を週に1回腹腔内投与し、35日間飼育することでOVA特異的IgE濃度が上昇することを確認した。本モデルにおいて、食物アレルギー時に腸管から体内に移行した食物アレルゲン量を評価するために、解剖時に食物アレルゲンとしてOVAを経口投与し、投与45分後に解剖・採血を行い血漿中のOVA量を測定した。測定方法として、計画時に予定していたELISA法ではOVA感作群(食物アレルギーモデル)においてOVAを検出することができなかったため、本年度はウエスタンブロッティングによる検出を試みたが、検出されなかった。現在、OVA測定法の再検討と併せて、細胞間接着装置のひとつで、腸管透過性の調節因子であるタイトジャンクションタンパク質(claudin-1,claudin-2, claudin-4, occludin)の発現量を測定中である。 今後、タイトジャンクションタンパク質発現の結果も参考に、再度ラットの飼育を行い、投与するアレルゲンの種類や量、経口投与から解剖までの時間などについて検討し、食物アレルゲンの体内移行とタイトジャンクションタンパク質発現との関連を考察する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
オボアルブミンの経口投与し腸管透過性の試験を行ったが、当初予定していたELISA法やウエスタンブロッティングではオボアルブミンが検出されず、再度条件検討が必要となったため。
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Strategy for Future Research Activity |
現在腸管透過性の調節因子であるタイトジャンクションタンパク質の発現量をリアルタイムPCRを用いて検討している。その結果をもとに再度飼育を行う等、オボアルブミンの腸管透過性試験の条件を検討し、タイトジャンクションタンパク質の結果と合わせて考察する予定である。
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