Project/Area Number |
22K13636
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 09010:Education-related
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 地方CLCの教育事業 / 地方CLCの教員 / ソム住民の生活 / 生涯学習 / 協働 / 生涯教育 / 住民の生活 |
Outline of Research at the Start |
本研究では遠隔地の5つのソムを選定し、ソム・センターの生涯学習センターの教職員とそこで学んだ経験を持つ住民を対象にアンケート調査、フォーカスグループインタビュー、ライフストーリー・インタビューを行い、地域で生きる彼らの〈生〉と〈学び〉について分析する。そして、この〈学び〉を支える当事者たちの連携・協働の実態を明らかにし、地域の発展・持続可能な地域づくりを支える〈協働〉の今後の在り方について検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
令和4年度では、対象予定の5ソム(郡)のうち、北部Khovsgol県のKhatgal村、対象ソムの中で最も遠隔の地域である西部Zavkhan県のDurvuljinソムを訪れ、以下のフィールド調査を行った。1)Khovsgol県のCLC(コミュニティ・ラーニング・センター)が展開する教育事業に関する見学、インタビュー、資料収集。2)ソム役場の職員とCLCの教員に対するCLCと他の各機関・組織の連携の実態、事例に関するインタビュー。3)Khovsgol県KhatgalソムのCLCが展開する教育事業に関する見学、インタビュー、資料収集。4)2つのソムのCLC教員各1名に対する、労働の実態と専門性の形成に関する半構造的ライフストーリー・インタビュー。5)各ソムの住民55名(55世帯、合計110世帯)に対する住民の生活と生涯学習を明らかにするための聞き取り調査。対象とした住民に関しては、学びに関するより多くの情報を得るため、CLCで学習した経験をもつ人々を対象に実施する予定であった。しかし、調査を行った期間(各ソムで3日~4日)の中ではCLCでの学習経験を持ち、かつ調査に応じてくれる住民の確保が難しかった。そのため、モンゴル国教育省所属教育庁の職員ら3人の研究者とともに、CLCの教員と地域の調査補助員に案内してもらいながら、村の住宅街、雑貨屋、商店街、村役場、消防署へ出向き、調査に応じてくれる住民を無作為に確保した。このフィールド調査は東北大学大学院教育学研究科の研究倫理審査委員会の承認を得て実施し、調査協力者からは、研究参加へ同意を頂いた上で聞き取りを行った。結果に関しては令和5年度に学会発表を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和4年度の調査では、コロナ禍がまだ続いていたことから、CLCでの学習経験を持つ住民に集まってもらい、効率よくアンケート調査を実施することができなかった。そのため、調査員が各世帯を歩き回り、調査協力者一人ずつに対して聞き取りを行う調査形式となった。同様の理由で学習者に対するフォーカスグループインタビューの実施も中止した。また、2つの県のうち、Zavkhan県のCLCの方では新型コロナウィルス感染症のクラスターが発生していたため、CLCの見学、教員へのインタビューはできなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度は、引き続き「地方CLCの教育事業」、「地方CLCの教員」、「ソム住民の生活」「生涯学習」、「協働」等のキーワードをもとに、地方のソムでのフィールド調査を実施する。この年度の調査対象は中部地域南部のUmnugovi県のBayandalaiソム、ハンガイ(山林)地域のBayankhongor県のJinstソム、東部地域のSukhbaatar県のKhalzanソムのうち、2ヶ所を選定して行う。その際、地域のCLCと前もって連絡を取り合い、学習者に対するフォーカスグループインタビューの実施も可能となるよう、調整をする予定である。また、それぞれの県のCLCも訪れ、県全体のCLCの教育事業に対するインタビュー、資料収集を行う。同時に、令和4年度のフィールド調査の結果公表を急ぎ、学会発表及び論文投稿をする。
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