Project/Area Number |
22K13680
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 09030:Childhood and nursery/pre-school education-related
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Research Institution | Tamagawa University |
Principal Investigator |
鈴木 美枝子 玉川大学, 教育学部, 教授 (30638218)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2024: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2023: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2022: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
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Keywords | 成長曲線 / 発育 / 発達 / 保育 / 幼児教育 / 保育と保健 / 学校保健 / 支援 / 活用 / 発育発達 |
Outline of Research at the Start |
本研究においては、保育・幼児教育現場において、身長・体重を継時的に把握することに優れている成長曲線を活用し、子どもや保護者に適切な支援をしていくために必要な知見を得ることを目的とする。 保育・幼児教育現場での成長曲線の活用の実態を把握し、成長曲線を用いながら子どもの発育発達を継時的に捉えることにより、子どもの育ちを把握しながら子どもの生活を見守り、より豊かな保育を展開している好事例を抽出し、詳細に分析していく。子どもの発育状況に寄り添った保育・幼児教育を展開するとともに、子どもの発育発達に配慮した支援のあり方について明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、保育・幼児教育現場において、現在の成長曲線の活用状況を把握し、成長曲線から読み取れる子どもの発育発達状況を踏まえて、子ども一人一人に合わせた保育・幼児教育を展開するための支援のあり方について検討することである。 さまざまな学校種に成長曲線に関するヒアリング調査をした結果、2016年度の学校保健安全法施行規則の一部改正に伴い児童生徒の発育を評価するために成長曲線を積極的に活用することが示された影響で、学校現場においては成長曲線の活用が進展しつつあることが明らかになった。学校現場における成長曲線の活用状況については、今年度、その結果について報告することができた。 また2022年度から行ってきた保育・幼児教育現場での成長曲線の活用状況に関するヒアリング調査をもとに、保育現場での成長曲線の活用に関する量的調査の調査項目の選定を行い、2023年度に東京大学大学院教育学研究科附属発達保育実践政策学センター(Cedep)にて在外研修を行ったことより、共同で園児の身体計測に関する調査を実施することができた。 今後は、本調査結果を量的・質的に分析するとともに、2024年度には、本調査で協力を得られた回答者(園)に対して、成長曲線の活用に関するインタビュー調査を実施する予定である。保育現場における成長曲線の活用実態をより詳細に明らかにし、成長曲線の活用の好事例等をまとめ、保育現場における成長曲線の実践的活用の可能性について提言していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度は、既に成長曲線の活用が進展しており、校務支援システムと連動した保健業務管理システム等を用いて成長曲線を作成するようになってきている学校現場の現状についてのヒアリング調査結果をまとめ、報告することができた。 学校現場においては、成長曲線が、養護教諭・学校医・保護者・医療機関等をつなぐ共通のツールとなっていること、成長曲線を児童生徒全員に配布することで保護者の意識も高まり、保護者や児童生徒が主体的に自らの成長に関心がもてるようになってきていることなどが明らかになった。また児童生徒の心の状態が成長曲線に現れている事例についても提示することができた。 また、2022年度までにヒアリング調査をしてきたことを活かして調査項目を選定し、保育現場における成長曲線の実態を把握するための園児の身体計測に関する調査を実施することができたため、おおむね順調に進展していると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、2023年度に実施した園児の身体計測に関する調査の結果を分析し、活用実態について量的に分析するとともに、自由記述をもとに質的にも分析する予定である。さらに、本調査の協力者にインタビュー調査を実施し、具体的な成長曲線の活用について、各職種の立場からの活用法を明らかにしてく予定である。 これらの調査結果から、保育現場における成長曲線の活用の好事例を収集し、詳細に分析することにより、保育・幼児教育現場において成長曲線を有効活用しながら保育実践や支援につなげていく可能性について検証していく。
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