A Study of Teachers' Perceptions of Evaluation in Collective Endurance Running
Project/Area Number |
22K13698
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 09040:Education on school subjects and primary/secondary education-related
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Research Institution | Naruto University of Education (2023) International Pacific University (2022) |
Principal Investigator |
齋藤 祐一 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 准教授 (10849722)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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Keywords | 持久走 / 評価 / ICT |
Outline of Research at the Start |
本研究では以下2つの研究課題を設定した。①持久走の評価内容の探索:「教師は何を評価しているのか?」そして、②集団性のある持久走における教師の認識変容プロセスの解明:①で見出された観点を援用すると「教師の認識はどのように変化するか?」。これらの問いに答えることを通して、「動きづくり」を志向した持久走授業が実現されることが期待される。ひいては生涯スポーツとしてのランニングの端緒として、学校体育における長い距離を走る運動が位置づけられることが期待される。
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Outline of Annual Research Achievements |
集団性のある持久走における教師の評価観の変容を明らかにするため、2022年度においては「共走」概念を整理した。それによって、集団性のある持久走において「誰/何を他者として位置付けるのか」を学ぶ場として構想できることが示唆されたため、2023年度においては、この知見を踏まえて教員へのインタビューを実施した。ここではA教諭の事例について述べる。A教諭は陸上競技領域の長距離走において足の速さは評価されるべきという認識を示しつつ、それ以上に長距離走に対して向き合おうとする生徒の姿を重要な評価対象とした。それは、走ることに対して嫌悪感を表明する生徒は一生懸命取り組んでいるからこそ嫌な気持ちになるのだ、という考えに表れていた。言わば、自称「ランニング嫌い」の生徒を苦々しく思うのではなく、むしろ信用できるという考え方である。このような発想の背後には、技能上位の生徒が平均的な技能の生徒の変化を感じ取り、その努力を称賛しながらA教諭に伝えていたことが挙げられる。つまり、生徒たちは陸上競技領域の長距離走であっても、他者を単なる競争相手として認識するのではなく、共に走る他者として位置付けていたのである。このような生徒同士の関わり合いを目の当たりにしたからこそA教諭の大らかな評価の眼差しが生まれ、その評価の眼差しが生徒同士の関わり合いを発展させていたことから、両者はお互いに強化する関係にあったことが明らかになった。 インタビュー調査から、生徒-生徒間の評価が教師-生徒間の評価にも影響を及ぼしていることが示唆された。これを受けて、集団性のある持久走の授業を対象としたアクション・リサーチを開始した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
集団性のある持久走の授業を対象としたアクション・リサーチを開始し、2023年度末現時点で2名の教諭からデータを収集した。暫定的に評価内容の変容過程を明らかにすることはできたものの、理論化するためには更なる事例の収集が必要であることが分析の過程で明らかになった。すぐに追加のデータを収集したいところだが、時期的に長い距離を走る運動を実施している学校がなく、次の秋冬まで待機せざるを得ない状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
まずは調査対象となる学校との連携を密にし、早い時期から日程調整をすることにより、円滑なデータ収集を行えるよう準備する。それに関して、ICT機器の準備や管理、操作方法等が授業を担当する教諭にとって相応の負担となることが2023年度に実施したアクション・リサーチを通して明らかになったため、授業準備段階での配慮も検討しなければならない。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)