Project/Area Number |
22K13704
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 09040:Education on school subjects and primary/secondary education-related
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Research Institution | Miyagi University of Education |
Principal Investigator |
佐野 幹 宮城教育大学, 教育学部, 准教授 (90791616)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | マンガ / 教材 / 実践史 / メディア / 国語 / 特性 / 教材特性 / 学力 |
Outline of Research at the Start |
情報化の進む現代社会において、学習者を取り巻くメディアは多様化している。このような状況の中で、学習者は、メディア間の表現の違いに気づき、各メディアを適切に使用できる能力が求められている。 本研究では多様なメディアの中でも、子どもたちにとって中心的な言語文化の一つとなっている「マンガ」と、従来の国語科で主に扱ってきた「文字テクスト」とのメディア特性の違いに気づくことのできる教材を開発することを目的とする。 ただし、国語科教育研究において、マンガを用いた教材・実践史研究は、十分に行われているとは言い難いため、これまでの教材・実践史を整理した上で、あらたな教材の開発を行うこととする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では国語科におけるマンガの特性を活用した教材の開発を目的としている。現代の多様式化した情報社会に対応した国語学力の育成を実現させるために、マンガを活用し、メディア特性への気づきをも射程に入れた必然性のある教材モデルを提示し、普及を図ることとしている。そのために①先行実践の整理、②教材の開発、③研究成果の発信を行うことを目指している。 2023年度の実施計画では、①先行実践の整理を完了し、②教材の開発を主として、試行実践や学会発表を行うこととしていた。 ①先行実践の整理としては、過去の国語科教育におけるマンガを用いた実践を整理し、それらを目的・用途別に分類した。これによって、今後、マンガを用いた教育実践は、体系的な発展をしていくものと考えられる。この成果は「国語科におけるマンガを用いた先行実践の整理と分類」と題して論文で発表した。 ②教材の開発としては、ノベライズによって表現特性への気づきがえられるかどうかを試行調査し、中学校現場において、実践を行い、マンガをノベライズすることの効果を証明し、記述することに成功した。今後はこれをモデルとしてノベライズによる実践応用がなされていくことが期待できる。 試行調査の結果は「マンガをノベライズすることでメディア特性に関してどのような気づきが生まれるか」と題して論文で発表した。また、中学校現場における実践については、研究会で口頭発表を行った。研究会での意見を踏まえて、研究内容の修正を行い、成果を論文のかたちでまとめる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度の実施計画では、①先行実践の整理を完了し、②教材の開発を主として、試行実践や学会発表を行うこととしていたが、それらを概ね順調に遂行しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度の計画では、第三フェーズとして、研究成果を発信することとしている。研究は概ね順調に進展しているため、研究成果の発信だけでなく、多様な教材開発を行うことも視野に入れている。2023年度ではノベライズという方法を用いたが、マンガの重要なメディア特性である「コマ割り」を用いた教材開発にも着手していく予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)