Project/Area Number |
22K13705
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 09040:Education on school subjects and primary/secondary education-related
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
小林 渓太 福井大学, 学術研究院教育・人文社会系部門(教員養成), 講師 (70881291)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | AIモラル教育 / 技術科 / 教材開発 / 教育方法 / 著作権 |
Outline of Research at the Start |
AIは生活における様々な課題の解決が期待できる一方で,AIが生み出す情報は人間との区別がつきにくく,想定以上に誰かを傷つけてしまったり,情報の真偽を見誤ることによる個人情報流出の危険性が増大する。そこで本研究では,AIによるトラブルを「起こさない」,「巻き込まれない」といったモラル教育的な観点から研究を進め,AI社会において子供が被害者・加害者にならないためのAIモラル教育を開発することを目的とする。道徳科など他教科との連携が重要なモラル教育を「技術科」を中核としながら,法学・倫理学と分野・教科横断的に検討し,教材及びツールの開発と実践を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
AIは生活における様々な課題の解決が期待できる一方で,AIが生み出す情報は人間との区別がつきにくく,想定以上に誰かを傷つけてしまったり,情報の真偽を見誤ることによる個人情報流出の危険性が増大する。そこで本研究では,AIによるトラブルを「起こさない」,「巻き込まれない」といったモラル教育的な観点から研究を進め,AI社会において子供が被害者・加害者にならないためのAIモラル教育を開発することを目的とする。道徳科など他教科との連携が重要なモラル教育を「技術科」を中核としながら,法学・倫理学と分野・教科横断的に検討し,教材及びツールの開発と実践を行ことを目指す。 本年度は,生成AIを用いて,虚偽情報やハルシネーション,著作権侵害となるケース等について法学研究者らを交えてその実態と法的整理の検討を行ってきた。特に,中学生段階で「起こしうる」「巻き込まれうる」ケースを整理し,どのような資質・能力を身に着けさせればAI社会において被害者・加害者にならないことにつながるのか議論を進めてきた。その内容を踏まえ,AIについて体験できる中学生・大学生向けの授業や教員向けの研修会を開発・実施した。合わせて,中学生,大学生,教員を対象にAIがもたらすリスクについてどのような予測が行えるのかを調査し,その予測内容の分析を行った。中学生,大学生,教員間でのリスク予測の種類や内容の違いを検討し,差異を明らかにした。その結果をもとに今後は,予測できるリスクや予測できないリスクの内容を整理し,継続して教材の検討を進めるとともに授業実践につなげていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
生成AIに関する様々な議論が起こっており,法的な整理も明確でないために,活用方法に関する善悪判断やグレーゾーンの判断が難しい現状にある。また,調査において,感染症による休校等の理由により実施時期が遅れたため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は調査結果をもとに,義務教育段階で身に着けるべきAIモラルに関する資質・能力を整理するとともに,それらの育成が行えるような教材の開発を進めていく。 単にAIに関する知識獲得や注意喚起で終わらないよう,授業自体にAIを組み込んでいくことで,生徒が技術に触れる機会を作るとともに,様々な視点で深い議論が行えるような授業設計を目指していく。
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