Project/Area Number |
22K13738
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 09060:Special needs education-related
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
古長 治基 大分大学, 教育学部, 准教授 (10849871)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2025: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
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Keywords | ストレングス / 精神疾患 / アセスメント / メンタルヘルス |
Outline of Research at the Start |
本研究では心の問題を抱える児童生徒の「ストレングス」に着目した研究を構想する。ストレングスとは,「好き」や「得意」のことであり,ストレングスの評価とフィードバックの方法が確立すれば,従来の「苦手」や「困難」の評価だけでは対応が難しかった児童生徒に対する有効なアプローチとなる。本研究では①包括的・多角的なストレングス尺度を開発し②評価者間の差異を検討し③効果的なフィードバック方法を確立することで,児童生徒の支援に寄与することを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
心の問題を抱える児童生徒への対応は現代の特別支援教育の喫緊の課題である。20歳未満の精神疾患総患者数は年々増加傾向にあり,病弱・身体虚弱教育の対象者の内,精神疾患及び心身症は 25%以上を占め,病類の中で最多の割合である。しかしながら,特別支援教育を担う教員が,必ずしも精神疾患に関する高い専門性を有しているとは限らず,教員の経験に頼らずに児童生徒の実態を正しく把握し支援に結びつけるためのアセスメントツールの開発が望まれる。2023年度は,前年度のインタビューデータを分析し,精神疾患児と接する過程において生じる困難や,関係性を築き上げていくプロセスにおいて複数の教員に共通する体験について明らかにした。分析結果の一部については,学会発表を行った。また,ストレングスアセスメントの視点となる,ストレングスに対する自己評価と親評価の差異と精神的健康の関連についてオンラインアンケート調査を実施した。対象は高校生とその保護者800組であり,高校生に対しては,個人的ストレングス,環境的ストレングス,精神的健康,保護者に対しては子どもの個人的ストレングス,子どもの環境的ストレングスを尋ねた。分析を通して,自己評価と他者評価のギャップが精神的健康とどのように関連するかを明らかにすることで,包括的で多角的なストレングスアセスメントの方法の確立に寄与すると考えられる。今後は,アンケートの結果を詳細に分析しつつ,心の問題を抱える児童生徒のアセスメントの視点を整理する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り,アンケート調査を実施することが出来た。今後は,評価者間によるストレングス評価の差異についてさらに分析を行いつつ,強みの理解に結びつける方法について検討を行う。
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Strategy for Future Research Activity |
今後はアンケート調査の結果をまとめつつ,アセスメントの視点を整理し,現場の状況に即したアセスメントツールの開発につなげる予定である。
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