Project/Area Number |
22K13746
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 09060:Special needs education-related
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
周 英實 筑波大学, 人間系, 特任助教 (40825618)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 発達性読み書き障害 / バイリンガル / 学習障害 / バイリンガル児童 / 早期発見 / スクリーニング |
Outline of Research at the Start |
学校教育の現場では、日本語の読み書き習得度が低いバイリンガル児童に対して、低い読み書き能力が言語環境要因による問題なのか、発達性読み書き障害なのか判断に迷い、発達性読み書き障害の早期発見・介入につながりにくい。その理由として、バイリンガル児童への、発達性読み書き障害に関する検査法が確立されていないことが挙げられる。この教育的課題を解決すべく、本研究では、モノリンガル児童対象に発達性読み書き障害の診断評価に使用される検査を用いて、読み書き習得に関する調査および教育的な実践研究を行い、発達性読み書き障害のあるバイリンガル児童の早期発見から個別または学級内での支援・指導までの一連の流れを示す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、読み書きに困難さを抱えたバイリンガル児童の早期発見から支援・指導までの一連の流れを示し、発達性読み書き障害が疑われるバイリンガル児童に対する支援体制を提案することを目的とし、1)発達性読み書き障害に関する教員の理解啓発及び専門性を向上させるための校内研修内容の検討、2)「発達性読み書き障害」に関する検査法をバイリンガル児童に行う読み書き調査を実施し、検査結果を解釈する際の留意点を検討、3)定期的なスクリーニング検査を通して読み書きに困難さが認められた児童を対象に読み書き支援・指導を試み、その指導効果を検討するという3つの側面から研究を進めている。 1年目に引き続き、対象校全学年において「定期的なスクリーニング検査」を実施することができた。また、対象校で得られたデータをモノリンガル児童のデータと比較検討するために、昨年度末に研究協力の承諾を得た対象校以外の小学校1校において、対象校で実施している「定期的なスクリーニング検査」を実施することができた。新たに対象校になった学校教員を対象に校内研修を数回実施した。また、研究協力校として実施している取り組みについて教員にアンケート調査を行い、発達性読み書き障害に関する理解が深まったという意見が多く、校内研修の成果を確認できた。 また、今後の認知特性に応じた支援・指導のために、認知検査を用いて読み書きの習得に関与する認知機能を評価すべく、対象校と相談し、スケジュールを調整している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
読み書きに困難さを抱えたバイリンガル児童を早期発見し、支援・指導までにつなげるために、初年度に引き続き、学校全体の取り組みとして「定期的なスクリーニング検査」が実施できたことは本研究において重要な成果であると考える。また、2年目は教員の理解啓発と専門性向上を目指した校内研修を実施することができた。しかし、学校等のスケジュール調整及び学校への訪問当が困難な状況もあり、一部の対象校においては実施が困難であった。また、スケジュール調整が困難であり、一部の調査において実施見送り、次年度に行う予定であるため、上記のように評価した。
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Strategy for Future Research Activity |
継続的に対象校に学校全体において「定期的なスクリーニング検査」を実施しながら、困難さがあると思われた児童に対して、支援・指導を開始する。支援・指導に先たち、読み書きの発達に関わる認知能力を調べる調査を実施する予定である。また、引き続き、教員の理解啓発と専門性向上を目指した取り組みの一環として校内研修を実施予定である。さらに、対象校で得られたデータに基づき、本研究の取り組みの成果について、学会発表及び論文等で公表する予定である。
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