自閉スペクトラム症児の文の理解過程における意味統合に関する生理心理学的研究
Project/Area Number |
22K13749
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 09060:Special needs education-related
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Research Institution | Kagawa Junior College |
Principal Investigator |
吉井 鮎美 香川短期大学, その他部局等, 准教授(移行) (70732858)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2025: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 全体処理 / 部分処理 / 局所的な情報処理 / 意味統合 / 自閉スペクトラム症 / 意味処理 / 事象関連電位 |
Outline of Research at the Start |
学習支援場面において、文章読解が困難な自閉スペクトラム症(ASD)児が多くいることが知られている。文を読み理解することは、情報にアクセスするための重要な機会であるため、生涯を通じて重要な問題となり得る。本研究は、学習等で困難を抱えるASD児に対する支援の一助となることを目指し、学習や就労上必要となる文章読解につながる単文の理解過程に関する研究を行う。複雑な文章に触れる機会が多くなる11~15歳までのASD児を対象とし、生理指標ならびに行動指標を用いて単文の処理過程における意味統合の特徴について検討することを目的とし、合わせて、ASD児の意味統合の特徴に応じた学習支援の方法を提起する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder;ASD)児の読解の困難さについて、生理指標ならびに行動指標を用いて、文章読解につながる単文の理解過程における意味統合の側面から検討することを目的としている。対象は、11歳~15歳までの知的発達に遅れがないASD児と、生活年齢を統制した定型発達(Typically Developing;TD)児である。神経基盤の特徴と行動特性の関連や、ASD群とTD群との比較からASD児の特徴を明らかにする。 本研究は4カ年計画であり、2年目の令和5年度は、令和4年度に引き続き実験課題の精査や行動指標の実験課題作成を進め、大学生を対象とした予備実験を開始した。予備実験では、行動指標である文の正誤判断課題(吉井ら, 2015)、単語想起課題(吉井ら, 2018)、ならびにBooth and Happe; (2010)を参考に新規に作成した文完成課題を実施した。Booth and Happe; (2010)では、文完成課題は局所的な情報処理バイアスを捉えることができる有用なテストであると結論付けており、ASD児の意味統合の特徴を捉えることが期待できる。現時点では、予備実験の実施途中であり、令和5年度完了分のデータ数が少ないため、令和6年度前半に予備実験実施をすすめ、特に新規に作成した文完成課題の妥当性とその他の課題との関連等を検討していく予定である。生理指標となる脳波実験は、脳波機器がそろった施設での実施が調整できなかったため、令和5年度は実施できていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当初の計画では、令和5年度は対象児の実験を行う予定であったが、予備実験が終了していないため、リクルートを行っていない。令和5年度は、大学生を対象に新規に作成した実験課題を含めた予備実験を開始したが、データ数はまだそろっていないため関連学会等での研究経過の発表は未実施である。また、脳波実験を行うためのさまざまな調整ができず、未実施となっており、行動指標のみのデータ収集となっていることから、当初の研究計画からは遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
令和6年度は、所属先の変更があったため早急に研究環境を整え、大学生を対象とした予備実験を完了し実験課題の妥当性を検証した後、対象となる子どものリクルートと実験を開始する予定である。実験については、対象児の負担を軽減できるよう、夏休みなどの長期休暇を利用して実施する。また、脳波実験については、脳波機器のそろった施設での実験実施を予定しているが、実施が難しい場合には、簡易型の脳波計を用いての実験を検討する予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)