大学教員を対象としたブレンド型授業デザインの支援ツールおよびFDプログラムの開発
Project/Area Number |
22K13764
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 09070:Educational technology-related
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
阿部 真由美 早稲田大学, 大学総合研究センター, 講師(任期付) (80879875)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2025: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | ブレンディッドラーニング / 授業デザイン / 高等教育 / FD / 教育工学 |
Outline of Research at the Start |
ポストコロナでは、対面授業とオンライン授業の利点を融合させたブレンド型授業が普及すると考えられる。ブレンド型授業はコロナ禍以前から教育効果の高い授業形態として注目されていた。しかし、ブレンド型授業の定義はいまだ曖昧であり、さらに最近のICT技術の進歩やコロナ禍での授業オンライン化による現場の経験を反映させた議論も必要である。今後、ブレンド型授業を実りある形で普及させるためには、まずはその定義や望ましい形態を明確にし、そのうえでブレンド型授業をデザインするための教員への支援が重要になる。本研究ではブレンド型授業デザインを支援するためのツールを作成し、それらを用いたFDプログラムを開発する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、ポストコロナの教育のニューノーマルとして期待されるブレンド型授業に焦点を当て、効果的な大学授業デザインを支援するFDの開発を目的としている。2年目となった2023年度には、前年度に引き続いて今後のブレンド型授業の定義や位置づけ、望ましい形態等を探究するとともに、FDで活用するためのツールやプログラムの開発に向けて準備を進めた。概要は以下のとおりである。 前者のブレンド型授業そのものに関する研究については、以下の3点が挙げられる。1つ目には、大学生対象のアンケート調査をもとに多様な授業形態について学生の認識を調べた研究が、日本教育工学会論文誌に採択され、2023年度に出版された。2つ目に、2022年度の春・秋学期に反転授業を実践し、各学期終了後に履修者を対象にインタビュー調査を行った研究に関し、学会発表を行った。前年12月に春学期分の成果を発表したのに続き、春学期の結果を踏まえて改善した秋学期の成果について報告した。3つ目に、2022年度に実施した大学教員対象のインタビュー調査について、引き続き分析を進めている過程にある。コロナ後にブレンド型授業が拡大することが予測されたとはいえ、実際には大学や教員によって対応に大きな違いが生じている様子が現場で見られる。本研究により、ブレンド型授業を促進または阻害する要因について検討したい。 後者のFDで活用するツールとプログラムの開発については、文献調査を進めつつ、当初予定していた形からさらに可能性を広げて多様な方法を検討した。その知見をもとに、あらためてツールとプログラムのデザインを進めている段階である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究課題の問いは、「1.大学教育において、ポストコロナで期待されるブレンド型授業とはどのようなものか」「2.ブレンド型授業をデザインするために、教員にどのような知識やスキルが必要か」「3.教員がブレンド型授業をデザインする際に、どのような支援ツールやサポートが有効か」の3点であった。また、これらの問いへの答えを踏まえて、ブレンド型授業デザインを支援するためのツールやプログラムを作成することを目的としている。 2022年度から2023年度にかけては、上記の問いのうち1と2を明らかにすることを目指した。先行文献の調査に加え、大学生対象のアンケート調査、大学教員対象のインタビュー調査、大学授業での実践研究を行い、ポストコロナで求められるブレンド型授業の在り方を探究した。これらの調査により、さまざまな授業形態の特徴を多面的に明らかにすることができ、今後の大学教育におけるブレンド型授業の方向性が見えてきたと言える。ただし、テクノロジの革新は日進月歩で進んでおり、ブレンド型授業のデザインにおいても今後新たな展開の可能性が考えられるため、今後も継続的に調査を進めていく必要があると考えている。 問いの3については、2023年度中盤から具体的な検討を始めた。前述のように、ブレンド型授業の形が多様であるうえに流動的であることも踏まえ、当初計画していたツールやプログラムからさらに可能性を広げて、FDとしての支援方法についてあらためて検討し、開発に向けて準備を進めている。 以上の進捗状況から、本研究課題については、各調査の成果を踏まえて調整しつつも当初の研究計画の方向性に沿って進めており、研究計画全体の進捗としてはおおむね順調に進んでいるものと判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、これまでの研究成果を踏まえ、主にFDでブレンド型授業デザインを支援するためのツールとプログラムの開発に取り組む予定である。前半期にツールのパイロットモデルを作成し、後半期にツールを活用したプログラムの試行を行う。試行したのちはその効果を測定して改善を検討し、本研究課題の最終年度となる2025年度に本格的な実践を目指す。このプロセスは教育デザイン研究として取り組み、デザインの段階から学会等において進捗を順次報告していく予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)